Ally Bally Bee

夫のDV・モラルハラスメントから逃れて娘と二人暮らし。全ての人が生きやすい社会になることを願いつつ、今ひとり親 として出来ることをあらゆる角度から考えていきます。

映画『月』の施設の描写から感じた恐怖について

映画『月』の批評の中に、描写がホラー映画のようであり、観客を恐怖させ、障害者の差別を助長することにつながるのではないか、という主旨のものがあった。 映画を実際に観た感想。確かに、観客としての私は恐怖を覚えた。その恐怖は何だったのかを考えてみ…

格安物件と匂い

ポン・ジュノ監督の韓国映画、『パラサイト 半地下の家族』を観た。 豪邸に住む富裕層の一家と、半地下の住人である一家の格差が描かれた映画だ。 能力的には、もしかしたら半地下の住人と富裕層の一家はそれほど変わりないのではないかと思う。半地下の一家…

『グエムル-漢江の怪物-』を観て

ポン・ジュノ監督の韓国映画、『グエムル-漢江の怪物-』を観た。韓国版ゴジラといった作品だ。 怪物グエムルはあまり怖くなかったのでホラー映画が苦手な私もきちんと最後まで観ることができた。グエムルがあまり怖くなかったということと対照的に、怪物では…

用事のない連絡

先日嬉しいことがあった。 以前の職場の上司から元気にしているかと電話があったのだ。3年ぶりくらいに。 元気かどうかの確認がその電話の用事といえば用事だった。 自分が忘れられていなかったことをとても嬉しく感じる。こちらとしても、その上司のことは…

場所と記憶

約20年ぶりに戻り住んだ田舎では、私が子どもだった頃の30年前と変わらぬ風景、公園、小学校、好きだった店や建物の姿に安心した。人の姿は大きく変わっても、風景、建物はあまり変わっていなかった。 とはいえ、建物はもう建て直しの時期にきている。私がこ…

私が運転しない理由4-どうやらHSPであるようだから。

運転をしようと思ってもどうしても出来ないことについて悩み、HSPは運転が苦手という情報にたどり着いた。 車の運転を練習すると、色んなことが気になって身体は強張り、汗をかいた。きっと、経験者ならほぼあり得ないことと思える事柄だと思うのなろうけれ…

温泉でのこと(高齢者福祉について考える)

週末近くの温泉に通うのが楽しみで、そのために平日を過ごしているような気にさえなる。温泉が近くだと、少し歩いて帰って寝るだけなので、とても気楽で開放感に浸れる。自宅と温泉が近いことはすごく贅沢なことだと思う。 買い物するスーパーより大きなお風…

アーモンド

ソン・ウォンピョン著『アーモンド』を読んだ。最近韓国の文学が気になる。 自分ではない人から見えている世界がどんな風なのか気になるか知りたい。この本は、フィクションであるものの、主人公のモノの見え方、感じ方を時に自分との共通点を探しながら興味…

後悔

ストレスが溜まり、吐き出し先のない時、ノートに気持ちを書き出したり、ブログに書くことで気持ちを落ち着かせていた。 あまり人に迷惑をかけないし、気持ちが落ち着くという効果もそれなりにあるので良い方法だと思っている。 誰かに負の感情を抱くこと自…

私が運転しない理由3-視力が弱いから

11月になった。日も短くなり、仕事から帰る頃にはあたりは真っ暗だ。 車通りの多い道を歩いているけれど、街灯も多いわけではないので、車から轢かれるのではないか思いつつ歩いている。護身用の灯りを持ち歩こうかと考え中だ。灯りを持ち歩いている人でなけ…

私が運転しない理由2 -とび出して車に轢かれたことがあるから

車を運転しようとすると、人を殺してしまうかもしれないと思って運転できない。 私は4〜5歳の頃、乗用車に轢かれた。クリスマスパーティの帰り、雪の降る夜、パーティから乗って帰ってきたタクシーのかげから、道路を挟んで向かい側の家に向かって、プレゼン…

運動会と学習発表会の体育表現

運動会や学習発表会について考えている。 私が子どもの頃は、学芸会(学習発表会)に体育表現というものはなかったように記憶しているけれど、現在は、学習発表会に体育表現というものも含まれるようだ。 体育表現をする学年はステージで跳び箱やマット運動…

私が運転しない理由 1

私が運転しない理由というか言い訳を、自己分析も兼ねてメモしていこうと思う。 ただの、言い訳、合理化、正当化ではあるけれど、あまりにも運転できないことが地方の生活で窮屈に感じているし、現在のところ私の最大のコンプレックスだからだ。 たくさん理…

「自己主張」をはき違える危険

身近にキレやすい人が何人かいる。その人たちの様子に、私もキレはしないまでも、不快な気持ちになり、イラッとする日々だ。というわけで、香山リカ著『キレる大人はなぜ増えた』を読んだ。 「生きるために必要な怒り」と「キレる」の境界について書かれた箇…

負け犬からソロ活女子へ

塩野七生著『日本人へ 危機からの脱出』の最初のページには「やらないで後悔するよりも、やって後悔するほうがずっとよい」というニコロ・マキアヴェッリの言葉が引用されていた。 この本と同時並行で読んだのが酒井順子著『負け犬の遠吠え』である。 『負け…

外見を整える

最近少しやる気が出てきている。誕生月ということで運気がアップしているのかもしれない。見た目に気を遣おうという気持ちになってきた。良いことだと思っている。精神状態が悪いと、見た目もあまり気にしないようになるものだ。 私は強度の近視だ。毎日コン…

美容院の浮気

美容院を変えるのは、ちょっと浮気するような気分だ。 先日、美容院を浮気した。それまでの美容院や担当美容師さんに不満はなかかったし、技術も評価していたけれど、私が単に気分を変えたかったのだ。 私は、外食をする際のお店でも、美味しいと思う店に通…

罪悪感について

母を毒親と思うことには、かなりの罪悪感が伴った。一方、母を毒親と思うことで、かなり心が軽くなった。 夫をモラ夫と思えた時の心の変化に似ている。 人のせいにしてはいけない、身近な人を悪く言いたくない、などいろんな気持ちがあったり、自分が変われ…

ダブルブッキング

休日は母がずっと家にいるので、距離をおくために外出を多くしていた。 淋しがり屋の母からは、同じことを一緒にすることを求められがちだけれど、できるのは映画を一緒に観るか、トランプゲームをすること、テレビを観ること。一緒ではなく家で自由に行動し…

フェミニズムの視点で母について考える

アルテイシア著『フェミニズムに出会って長生きしたくなった。』を読む。 久々に連絡をとった友達がフェミニズム研究をしていると話してくれた。私には、フェミニズムの話を身近でできる人がいなかったので、ひっそりフェミニストをしていたけれど、フェミニ…

毒母の過去

元夫との関係に苦しんでいた時、モラルハラスメントやDVの本を沢山読んだように、今度は、母との関係に悩み、母子関係についての本を沢山読んでいる。 高橋リエ著『お母さん、私を自由にして』を読んで、あらためて母をかわいそうだと思った。 「毒母の言動…

賃貸物件を探してみる

賃貸物件を探すのは、元夫に「出ていけ」と言われてこのブログを始めた日に引っ越した家を探して依頼、約10年ぶりだ。 実母に「出ていけ」と言われ、元々住んでいた土地にローンで購入した家があるにも関わらず、仕事を急に辞めたくないので探すことにした。…

久々読書メモ

森達也の『ぼくらの時代の罪と罰』を読んだ。 印象に残った箇所をメモしておきたい。 -------------------------- オウムの死刑囚六人が処刑された日、豪雨で新幹線はずいぶん遅れたけれど、ぎりぎりで京都の公演会場に着くことができた。講演が終わってから…

「出ていけ」と言われて

母が余命4ヶ月と言われ、少しでも一緒に過ごせたらと思って娘と実家に戻った。 それなりに家事なども頑張ったつもりだ。幾度も心配しながら抗がん剤治療を共に乗り越え、母はとても小さい可能性であった寛解という状態にいたった。 具合が悪いと、人はイライ…

サウナデビュー

昨日サウナデビューを果たした。サウナの作法もわからなかったし、特に興味もなかったけれど、手軽に新しいことに挑戦したい気になったのだ。ひとつ行動の選択肢が増えるというのは嬉しい。下調べしてみると「サ道」というドラマもあるようで、若い人も結構…

キョリと災害のお見舞いメール

20年以上住み続けた街を離れて、一時的に実家に戻り1年経った。疎遠だった親戚とは、また関係を取り戻した。10年以上連絡をとっていなかった幼馴染とも、頻繁に会うようになった。新しい職場で新しい関係を築き、ドライブに連れて行ってくれるくらいの友達も…

記憶

記憶について考えることが多い。昨日、10年ぶりくらいで墓参りに行った。墓参り後は、母の実家に行く。母の実家には、故人を知る人々が訪れ、仏壇に線香をあげ、故人の話などをして帰った。親戚もお世話になった故人の家に線香をあげにまわった。私の世代で…

空を見る

娘の夏休みの宿題を手伝って、面倒だったけれど空の観察をしている。空を30分か1時間置きに注意深くみる。ただ美しいと漫然とみるのではなく、注意深くみると様々な発見があって楽しいものだ。夜空の場合、視力が悪過ぎて、裸眼だと星も見えないけれど、矯正…

魔法使いと魔法

40歳を過ぎてこんなことを考えているのはおかしいのかもしれないけれど、最近ずっと魔法使いと魔法のことを考えている。ここ最近、精神面での疲れがかなり溜まっていることを自覚しているのだけれど、「もうだめだ」というレベルに達した時願ったことは、『…

記憶を失くすということ

先日、娘から「(ママが)私のことを忘れるのが怖い」と言われた。これまでは、「(ママが)死ぬのが怖いから、死なないで」と言われてきた。「死なないで欲しい」ということに、「忘れないで欲しい」が加わったことについて考えている。人は亡くなっても生…