2014-08-01から1ヶ月間の記事一覧
私が作家になったのは、どちらかといえば幸運な偶然のなりゆきで、私がまず目指していたのは保育者になることでした。それも、「デモシカ先生」ではなく、理想と信念を持った日本一の保育士になるという、夢です。実は『いやいやえん』も、書いたときから、…
シュタイナー教育の考え方によると、子どもはまだ宇宙に近いところにいて、太陽や月や星がリズミカルに宇宙を運行していくことに関係した遊びを喜びます。円のイメージと深く関係した、ボール、シャボン玉、輪になって遊ぶゲームを好みます。 輪になって遊ぶ…
ワーキングマザーであるシングルマザーにとって、週末は特に大切にしたい子どもと過ごせる時間です。私は、少なくとも日曜日は子どものために過ごす曜日にしようしようと心がけているのですが、週のつかれがどっと出てしまったり、体調が悪かったりで、子ど…
都築響一の『TOKYO STYLE』は、独身時代の私にとって賃料が安くて狭いボロ物件でいかに心地よく暮らせるかのバイブルでした。この写真集に出てくる部屋の主に、もし子どもがいたら、ネグレクトと言われかねないモノに溢れた様々な部屋、部屋、部屋。「独身者…
「(日本の)子どもの貧困は見ようとしないと見えない」、保坂渉・池谷幸司著『ルポ子どもの貧困』に登場するベテラン教師の言葉だ。子どもが手にしている携帯電話は仕事の依頼を受けるためのライフラインである場合もある。 この本には、奨学金を親にあてに…
私は同居中、夫から頭がおかしいと言われ続けましたが、私の方でも夫のことを、何か病を抱えているのではないかと思っていました。なぜなら、夫は私が実生活の中で知り会った人の中でもっとも冷酷だったからです。 夫が何らかの障害を抱えていてもいなくても…
「あの劇作家アーサー・ミラーが児童書を書いていたとは!」と思い手にとった『ジェインのもうふ』。女の子が愛着の対象としているお気に入りの毛布の話。子どものぐんぐんと成長するスピードがテンポよく感じさせられるお話でした。かたちあるものは姿を変…
「AC」や「PTSD」「トラウマ」「フラッシュバック」という言葉は大衆化され、精神科医でなくとも多くの人がそれが意味するものをイメージできる。私の周辺には精神障害者として手帳を持つ子が以前から何人かいたけれど、DVやモラハラの被害者との集まりに出…
終戦記念日ということで、戦争にまつわる本を読みました。ずっと持ってはいたけれど、重くてなかなか読む気になれなかった本、S・ブルッフフェルド/P・A・レヴィーン著『語り伝えよ、子どもたちにーホロコーストを知る』です。この本は、スウェーデンのヨー…
保育士実技試験覚書(造形)を書いてからだいぶ時間が経ってしまいましたが、書かずにいた言語についてもまとめを書いておこうと思います。 私がテーマに選んだのは「おむすびころりん」です。今年の受験の手引きを見ると、課題に「おむすびころりん」が含ま…
DV夫、モラハラ夫について、この人に救いはあるのだろうかと考えることが多い。そして自分自身も救いを求めたくなることが多い。自分の夫に対する怒りの気持ちをどこに持っていったらよいかわからなくなるからだ。私は彼を「許そう」としてきただけにそれが…
お盆休み、DV・モラハラの被害者にとって、普段の日より苦痛なものになるかもしれないことはゴールデンウィークや年末と同様だ。お盆は実家を含むイベントであることを考えると、夫の実家に行って普段以上の苦しみを味わっている被害者が大勢いるのだろうと…
石井十次(1865-1914)は、1887年に児童養護施設の基礎となる「岡山孤児院」を創設した人です。熱心なキリスト教徒で、ルソーやペスタロッチの影響を受けました。 石井十次の生涯についての本、和田登著『石井のおとうさんありがとう』を、児童書ではあった…
上野千鶴子と辻本清美の対談『世代間連帯』を読んだ。 例えば日本は、「2009年のデータで、働くひとり親世帯の子どもの貧困率が、OEDC諸国のなかでトルコに次いで上から2番目ということ」や、「国の教育にかける費用が、GDP比における国と自治体を合わ…
「既婚者を批判しているの?」と誤解されたり、「気にしすぎ」と言われてしまうだけかなと思うので、話題にするには幾ばくか勇気のいることなのだけれど、結婚指輪についてです。 DV関連の勉強会に行くと、そこにはまだ離婚できていない人を含めたDV・モラハ…