アルテイシア著『フェミニズムに出会って長生きしたくなった。』を読む。
久々に連絡をとった友達がフェミニズム研究をしていると話してくれた。私には、フェミニズムの話を身近でできる人がいなかったので、ひっそりフェミニストをしていたけれど、フェミニズムのワードを使って話せることが嬉しく、その友達とは5年ぶりくらいで連絡をとったに関わらず、大いに盛り上がった。その友達が紹介してくれた本である。
この本を読むと、なにやらフェミニストがオシャレにさえ感じれられた。
田嶋陽子氏との対談まで掲載されており、子供の頃好きだった田嶋先生が懐かしく、再会が嬉しかった。
アルテイシア氏の親は、どうも毒親のようだ。亡くなったお母様についての考察を読み、私自身の母についての考察も深まる。
毒母の理解もフェミニズムの視点がなければはじまらない。
アルテイシア氏のお母様は、23歳で結婚し、専業主婦になってら40歳目前で夫から一方的に離婚を言い渡された。59歳の時に、拒食症でガリガリに痩せた遺体で発見されたという。
私の母の様々な矛盾した言動の理由も、本を読みながら、なんとなく見えてきた。
本当は家事が嫌いに見えるのに、人前では家事が好きなように振る舞うこと。何か親として当たり前のようなことをしたに過ぎなかったとしても、恩着せがましく常に感謝を求めてくること、娘を結婚相手にとられたくないと思っていること、などなど。
フェミニズムの視点で考えると、毒母には世代の傾向があるように思える。専業主婦の方が珍しい私たちの世代の毒母の特徴はどのようなものになってくるのだろうか。