Ally Bally Bee

夫のDV・モラルハラスメントから逃れて娘と二人暮らし。全ての人が生きやすい社会になることを願いつつ、今ひとり親 として出来ることをあらゆる角度から考えていきます。

2015-01-01から1年間の記事一覧

傍観者と「観客」

傍観者効果とは、まわりに傍観者がいればいるほど、行動を起こさなくなるという心理である。みんなが動かないのだから、何もしない、まわりに同調すれば責任を免れるということである。 この「傍観者効果」の研究はある殺人事件をきっかけに始まった。キティ…

ロスジェネの私と就労支援の仕事

雨宮処凛著『ロスジェネはこう生きてきた』を自分史と重ねながら読んだ。私は1979年生まれの36歳だ。就職氷河期世代、ロストジェネレーション(2007年の時点で25~35歳にあたる、バブル崩壊後の10年間に大人になった人たち)である。自分自身がロストジェネ…

里親のこと

「TV番組で知ったんだけど、里親って結構お金入るみたいだね」と、職場の人が話していたのを聞いて複雑な気持ちになった。どんな番組だったのかわからないけれど、それが見た人の大半にそのような印象しか残さないような番組だったのだとしたら悲しい。 児童…

行政と民間―私の理想とする支援ー

先日、湯浅誠さんの講演会に行きました。活動は知っていたけれど、著書を読んだことはなく、講演会に行ったことをきっかけに湯浅誠著『ヒーローを待っていても世界は変わらない』を読みました。 湯浅さんは、2009年の政権交代後から2年間、内閣府参与になり…

生活困窮者と保証人

このブログでもDV離婚で母子家庭になったことに伴う各種手続きの煩雑さについてぼやいてきたけれど、現在私に課せられた事務仕事は、福祉の資格を取得するために借りている奨学金についての書類を作ることである。 保証人二人と自分自身の印鑑登録証明書を用…

教育って何だろう

先日、子供の保育園の保護者会に出席して他の保護者の方の話など聞き、みんな教育熱心なんだなぁ、と思いました。我が子の通う園は、のびのびとした保育方針で私は大好きなのですが、他のお母さんの中には、もっと教育に力を入れて欲しいとの意見が多く、教…

社会的再適応評価尺度

心理学の授業で<適応とストレス>について学びました。 ストレスのもととなる悪性刺激にさらされ続けると、生体はバランスを取り戻すための努力・抵抗を続けますが、これが長期間続くと、生体の適応エネルギーが限界に達し、死に至ってしまうようです。モラ…

フェイスブックをやめた理由

Facebookについて、先日アカウントを削除したので、もうすぐ完全にページがなくなるのを心待ちにしています。 私はFacebookを否定しているわけではなく、メリットは多いのだろうと思っているのですが、やめた理由を一言でいうと自分に必要無い、合わないと思…

PCが壊れて思う

昨晩、家PCが壊れてしまいました。止むを得ず強制シャットダウンをしたタイミングが良くなかったのかな、と推測していますが、よくわかりません。起動すら難しい状態になってしまいました。 家PCが壊れて初めて自分がPCにいかに依存していたかわかりました。…

9月19日に聴いた歌

10万年経ったら僕らも少し賢くなってるのかな、10万年経ってもまだ恥ずかしいままなのかな(知久寿焼「セシウムと少女」より) 映画『セシウムと少女』はまだ観ていないけれど観たい映画です。その主題歌、「セシウムと少女」、良い曲です。 今日9月19日は、…

生活困窮者自立支援制度について

今年(平成27年)4月、生活困窮者自立支援制度がスタートしました。ここで定義される生活困窮者とは「経済的に困窮し最低限度の生活を維持することが出来なくなるおそれのある者」ということです。制度がスタートしてからもうすぐ半年が経とうとしていますが…

マイナンバー居所情報登録申請書

平成27年10月から、一人にひとつ12ケ桁の番号「マイナンバー」が住民票を有する人に支給されます。マイナンバーは行政を効率化し、国民の利便性を高め、公平・公正な社会を実現する社会基盤だそうです。 マイナンバーのホームページ↓ マイナンバー社会保障・…

保育が必要な事由としての「虐待やDVのおそれがあること」

平成27年から始まった「子ども・子育て支援制度」で保育施設を利用するための現況届を記入し、職場で作成してもらった就労証明書をつけて保育所に提出しました。 「子ども・子育て支援新制度」とは、平成24年8月に成立した「子ども・子育て支援法」、「認定…

国勢調査に回答する

最近、家での事務仕事に追われています。保育園に提出する書類や就職関係の書類書き等々なのですが、国勢調査まで届きました。 嫌だ嫌だと思いつつ回答してみたら10分程度で終わりました。詳細な個人情報を記入するため、DV被害者の身としては不安が大き…

児童扶養手当現況届提出のため「住民票が異動できないこと」を民生委員に証明してもらう

毎年1回必要な児童扶養手当現況届の提出を済ませて一安心している。片道1時間以上かかる役所に行く必要があるため有給休暇をとって行った。 私の場合、その前にもう一つ、民生委員に「住民票が異動できないこと」を証明してもらう必要もあった。理由は「元夫…

母子家庭等医療費支給制度

【母子家庭等医療費支給制度】 母子家庭等の母と子どもに係る医療費について、健康保険の自己負担額が支給される制度だ。 先日、私のところにもこの制度を利用するための「福祉医療費受給者証」が福祉事務所から届いた。まだ利用したことが無い制度だが本当…

ゲーリングはニュルンベルク裁判でこう答えた

朝日新聞の特別編集委員が、ツイッターでナチス・ドイツの写真とともに、安倍首相について不適切な書き込みを行い、その後、削除して謝罪したようである。自民党は朝日新聞社のHPにもツイートの訂正と謝罪を掲載することなどを求めているとか。 ちょうど大…

パーソナル イズ ポリティカル

「この感じ、似ている」。安全保障関連法案のニュースを見ながらずっと思ってきた。 モラ男との生活や調停、裁判を経て、大概のことに動じなくなってきたし、モラ男絡みのこと以上にひどいことは起こらないだろうと思っていたけれど、今再びモラ男が私の夫で…

住所や名前を書くのに必要な勇気

日曜日、朝ゆっくりしていたら、外から呼びかける声があった。突然の来客というものは基本的に怖いのでチャイムの電池は入れていない。開けると消防署の人で、名前と生年月日と連絡先電話番号、家族構成を聞かれた。DV・モラハラ被害に遭うと、こういうそ…

就活モード1:証明写真を撮ってもらう。

DV・モラハラ被害者というものは、別居して「めでたし、めでたし」というわけにはいきません。一人の子育て+仕事+裁判を抱えた生活の中で、別居後の住所に住民票も移せないままで、転職活動なんて考えられないほど余裕がないのですが、養育費無しで一人…

ターシャ・チューダー

素敵だな、と思っている人が離婚歴ありだったらちょっと嬉しくなってしまう不謹慎な私です。 私が子どもの頃、家に絵本作家ターシャ・チューダーの洋書があって、英語も読めなかったのに大好きで大切にしていました。そのターシャ・チューダーの生き方が日本…

Mommy/マミーを観てー子どもの泣き声に苦情を言われた自分への処方薬-

先日子どもの泣き声に近所から苦情を言われてかなり精神的に落ち込んだので、病院(映画館)に行ってきました。精神的に落ち込んだ時の薬は私にとって映画か本です。 私が自分自身に処方した薬はカンヌ国際映画祭2014審査員特別賞を受賞したグザヴィエ・ドラ…

アロマテラピーのこと(アロマテラピー検定1級受験記)

別居後から縁があってアロマテラピー講座のアシスタントをさせてもらっています。アロマは20代前半に興味があって自己流で勉強していた、本当は好きなことです。調停や裁判を抱えた心身ともに辛い状態だったからこそ再び香りに触れて、その力、心身への作用…

子どもの泣き声に苦情を言われる

他人から怒りを受けるダメージは大きい。GWに入る前、私は泣き叫ぶ子どもを静かにさせることが出来ず、近所のおばさんからお叱りを受けてしまった。窓は閉めきっていて、昼間だったけれど、子どもの大きな声は確かに近所に筒抜けになってしまう構造の家な…

Do you Hear the People Sing? Singing a song of angry men? 怒れ!憤れ!

図書館で借りたステファン・エセル著『怒れ!憤れ!』の貸出延長を申し込んだら予約が入っていて延長できませんでした。そこで急いで読んだのですが、字が大きくて15分ほどあれば一冊読み終えられる分量の本です。93歳の著者によるメッセージは、「二十一世…

もし私が死んでも―児童養護施設のドキュメンタリー『隣る人』を観て

シングルマザーになり、児童養護施設には以前より関心を持つようになりました。私は一人っ子で、両親とは別に住んでいます。両親共に高齢ということを考えると、私と両親が死んで、子どもに養育者がいなくなるということは十分あり得るわけです。「自分が今…

ウィリアム・ベヴァリッジ

ウィリアム・ベヴァリッジ(1879-1963)は判事の父と慈善事業家の母の間、インドに生まれたイギリスの経済学者である。1903年、セツルメント運動の拠点となっていたトインビー・ホールの副館長に就任し、失業の現代的特質(景気循環に順応するための不規則…

私が思う名作とは

感受性の貧しかりしを嘆くなり倒れし前の我が身我がこころ(鶴見和子『歌集 回生』) 私は妊婦としての日々を送ったり、DVを受けたり、ひとり親として生活する中で、以前は疑問に思わなかった様々なことに反応するようになった。 人は見たいものを見て生き…

きむ子と柳波、そして童謡舞踊

森まゆみ著『女のきっぷ』を読み、九条武子、柳原白蓮とともに大正三美人と言われた林きむ子(1884-1967)が、「うみ」や「おうまの親子」の作詞をした林柳波の妻であったことを知った。 きむ子は狂言浄瑠璃の祖を父に生まれたが、利発と美貌を見込まれて、…

DV被害と自己責任~「DVを受けてしまわないため」のセミナー?~

ここ数か月ほど様々なイベント・セミナーに行って考えたことをまとめたいな、と思いつつできずにいる。行ったイベントの名称や日にちを挙げて書くことにも抵抗を感じるし、イベントの感想を書くにしてもその内容から行ったイベントを推測されないように日に…