Ally Bally Bee

夫のDV・モラルハラスメントから逃れて娘と二人暮らし。全ての人が生きやすい社会になることを願いつつ、今ひとり親 として出来ることをあらゆる角度から考えていきます。

アーモンド

ソン・ウォンピョン著『アーモンド』を読んだ。最近韓国の文学が気になる。

自分ではない人から見えている世界がどんな風なのか気になるか知りたい。この本は、フィクションであるものの、主人公のモノの見え方、感じ方を時に自分との共通点を探しながら興味深く読んだ。

印象に残った言葉を書き留めておきたい。

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遠ければ遠いでできることはないと言って背を向け、近ければ近いで恐怖と不安があまりにも大きいと言って誰も立ち上がらなかった。ほとんどの人が、感じても行動せず、共感すると言いながら簡単に忘れた。

 感じる、共感すると言うけれど、僕が思うに、それは本物ではなかった。(ソン・ウォンピョン著『アーモンド』より)

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これは、私自身も思っていることで、他者に対して思うと同時に自分に対しても思っている。

出来ることは知ることから、と本ばかり読んで自分を誤魔化している気がする。

そして、たまに思い立って行動するけれど、現場は厳しいもので2、3年で耐えられず辞めてしまう。自分が共感していることが本物であってほしいという気持ちから、行動しなければと焦る。

「共感」や「本物」が何かなんて、誰にも永遠にわからないことだけれど。