Ally Bally Bee

夫のDV・モラルハラスメントから逃れて娘と二人暮らし。全ての人が生きやすい社会になることを願いつつ、今ひとり親 として出来ることをあらゆる角度から考えていきます。

『グエムル-漢江の怪物-』を観て

ポン・ジュノ監督の韓国映画、『グエムル-漢江の怪物-』を観た。韓国版ゴジラといった作品だ。

怪物グエムルはあまり怖くなかったのでホラー映画が苦手な私もきちんと最後まで観ることができた。グエムルがあまり怖くなかったということと対照的に、怪物ではなく主人公一家以外の人間が怖かった。

主人公のカンドゥの話をまわりが信じてきちんと動いていたら、もしかしたらカンドゥの父やヒョンソは死ななくて済んだかもしれない。

まわりが自分の話を信じてくれない、話がきたんと通じない、自分にとって恐ろしいことが待ち受けているとわかっているのに誰も何もしてくれない、という恐ろしさは私も味わったことがある。そんな時の人間が怪物以上に恐ろしく思えることも経験している。

自分が動くしかないのだ。カンドゥ一家はヒョンソを救うために勇敢すぎるほどに闘った。

と思うと、何かを必死に訴えている人がいたら、自分には違うものが見えていたとしても、その人の真実を受け止めることがとても大切だと改めて思う。

認知症の人、障がい者、子ども、文化の違う人たち等、その人たちが不吉な予兆を鈍感な私より早く受け止めている可能性は十分にある。