Ally Bally Bee

夫のDV・モラルハラスメントから逃れて娘と二人暮らし。全ての人が生きやすい社会になることを願いつつ、今ひとり親 として出来ることをあらゆる角度から考えていきます。

Do you Hear the People Sing? Singing a song of angry men? 怒れ!憤れ!

図書館で借りたステファン・エセル著『怒れ!憤れ!』の貸出延長を申し込んだら予約が入っていて延長できませんでした。そこで急いで読んだのですが、字が大きくて15分ほどあれば一冊読み終えられる分量の本です。93歳の著者によるメッセージは、「二十一世紀を担う若者たちに、愛を込めて言おう-創造は抵抗であり、抵抗は創造である。」という言葉で締めくくられています。この言葉、現在DVを受けている人にも伝えたいので引用しました。貸出延長なんてせずに早く返却し、より多くの人に読んでもらわなくては!

いちばんよくないのは、無関心だ。「どうせ自分には何もできない。自分の手には負えない」という態度だ。そのような姿勢でいたら、人間を人間たらしめている大切なものを失う。その一つが怒りであり、怒りの対象に自ら挑む意志である。

著者によると、「怒る理由は、単なる感情よりも、自ら関わろうとする意志から生まれる」もののようです。DVを受けていた私は「怒ってはだめだ」と怒りの感情を暴力的な悪い感情と捉えていたように思います。「怒らず悲しむ方が平和的だ」と考えていました。でも今にして思うと、暴力に対して怒りを覚えるということはまったく不自然なことではありません。私は悲しんでだけいることにより、自ら関わることから逃げたかったのかもしれません。

テロも絶望感の一つの表れだと言うこともできよう。だが絶望は、負の感情である。絶望してはいけなかった。希望を持たなければいけなかったのだ。絶望は希望の否定である。絶望するのは理解できるし、それが自然だったとさえ言ってもいい。それでもなお、絶望を認めることはできない。なぜなら、希望がもたらすかもしれない結果を絶望はもたらすことができないからだ。

「希望がつねに革命や反乱を導く力となってきた」これは氏が引用しているサルトルの言葉ですが、この箇所を読んだとき、私の頭にレ・ミゼラブルの「Do you Hear the People Sing? (民衆の歌)」が鳴り響きました。日本語の訳詩では直訳されてはいないようですが、民衆の歌は「a song of angry men(怒れる民衆の歌)」なのです。


Do you hear the people sing? - Les Miserables ...

Do you Hear the People Sing? (民衆の歌)

Do you hear the people sing?
Singing a song of angry men?
It is the music of a people
Who will not be slaves again!
When the beating of your heart
Echoes the beating of the drums
There is a life about to start
When tomorrow comes!

Will you join in our crusade?
Who will be strong and stand with me?
Beyond the barricade
Is there a world you long to see?

Then join in the fight That will give you the right to be free!

Do you hear the people sing?
Singing a song of angry men?
It is the music of a people
Who will not be slaves again!
When the beating of your heart
Echoes the beating of the drums
There is a life about to start
When tomorrow comes!

Will you give all you can give
So that our banner may advance
Some will fall and some will live
Will you stand up and take your chance?
The blood of the martyrs
Will water the meadows of France!

Do you hear the people sing?
Singing a song of angry men?
It is the music of a people
Who will not be slaves again!
When the beating of your heart
Echoes the beating of the drums
There is a life about to start
When tomorrow comes!

世界人権宣言が一九四八年に謳ったように、正義と自由を求める権利は誰にでもある。この権利を享受していない人々を見つけたら、その人たちのために立ち上がり、権利を勝ち取るのに力を貸さなければならない。

 社会福祉士を目指す私は氏のこの言葉を胸に刻み勉強をしたいと思います。

怒れ! 憤れ!

怒れ! 憤れ!