Ally Bally Bee

夫のDV・モラルハラスメントから逃れて娘と二人暮らし。全ての人が生きやすい社会になることを願いつつ、今ひとり親 として出来ることをあらゆる角度から考えていきます。

行政と民間―私の理想とする支援ー

先日、湯浅誠さんの講演会に行きました。活動は知っていたけれど、著書を読んだことはなく、講演会に行ったことをきっかけに湯浅誠著『ヒーローを待っていても世界は変わらない』を読みました。

湯浅さんは、2009年の政権交代後から2年間、内閣府参与になり、国の政策に直接関わっていた経験から、「税金を使う」行政や政策は、「趣旨に反対する人のお金も使う」ので、政策実現に向けて調整を重ねれば重ねるほど妥協の度合いが増え、内容は薄まっていくという「薄く広く」の行政の特徴を実感されたようです。

なるほど、今さらながら行政に不満たっぷりだった私にも腑に落ちるものがありました。

行政の「薄く広く」と、民間の「濃く、だけど狭く」の良い面を組み合わせることが出来ていたら私も、もっと上手く荒波を乗り越えられたかもしれません。

でも、どん底にあった時の私の相談先として選択肢は公的機関しかありませんでした。情報が氾濫する社会において、良質な民間を探している時間的・精神的・経済的余裕がありませんでした。なんだかんだと行政には安心できる側面もあります。

一度だけ大きなお腹で生活の不安を抱え、待機児童も多い中、在宅で働くしかないと思ってインターネットで探した在宅ワークの会社の人と電話で話した時、危険を直感したことがあります。

以来、玉石混交の民間に警戒心を強く持つようになりました。困っている時ほど、悪意にもつけこまれやすいからです。

今後、母子支援の仕事をしつつ、子供を一人で養っていくことを考えると、私も行政の仕事に関わる可能性が出てきます。

その時、組織に属するからこそできないことは当然出てくるだろうけれど、多くの情報を持ち、適切な民間へ繋げられるような支援をしていくことが理想かな、と思っています。できるだけ多くの機会をつくり、自分の目でしっかりと確かめた情報を増やしていきたいです。

ヒーローを待っていても世界は変わらない

ヒーローを待っていても世界は変わらない