Ally Bally Bee

夫のDV・モラルハラスメントから逃れて娘と二人暮らし。全ての人が生きやすい社会になることを願いつつ、今ひとり親 として出来ることをあらゆる角度から考えていきます。

娘との愛着形成について

発達障害と呼ばないで (幻冬舎新書)

発達障害と呼ばないで (幻冬舎新書)

岡田尊司著『発達障害と呼ばないで』を読んだ。

この本には、愛着障害についても書かれており、自分自身の娘との関わりを振り返りつつ読んだ。

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発達障害愛着障害の症状が似ていて、ときには、専門家でも見分けられないのには理由がある。一つには、発達が愛着を土台として生じるため、愛着形成が不安定だと、結局、発達も損なわれやすいということもあるが、実はもっと根本的な原因がある。意外なことに、発達障害愛着障害は、その基盤となる生物学的メカニズムが少なからず共通しているのである。(中略)では、共通する生物学的基盤とは何だろうか。そこには、いくつかの仕組みが関わっているが、中でも、子育てに特に深く関わっているのがオキシトシンバソプレシン・システム(以下、簡単にオキシトシン・システム)である。愛着障害は、このオキシトシン・システムの機能不全だといえるが、オキシトシン・システムは社会性や攻撃性、不安のコントロールなどに極めて重要な役割を果たしている。さらに近年、オキシトシン・システムの異常は、不安障害やうつ、摂食障害や依存症などのリスクを高めるだけでなく、実は発達障害の原因となり得ることもわかってきた。

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私は、娘の妊娠中から娘の父親と不和であり出産後も継続して精神的に不安定だった。そのことで、やはり娘と関わり不足だったのだろうと改めて思う。娘は愛着障害と言えるかもしれない。

私は、娘を妊娠後、保育士の勉強を始めたので、愛着の重要性について知識として知っており、関わり不足にならないようにと思って接してきた。

でも実際は、こんなことでは娘に良くない思いながらも、夫とのことに気を取られていたり、将来の不安のために鬱っぽくなっていたと思う。

そして、娘が1歳になる前に働き始め、娘を託児施設に預けた。時には3つの仕事をかけもったり、帰宅が深夜に及んでいたので、物理的に娘と接する時間も短かった。

生活のため仕事優先の日々が続き、娘が年長になり、今の仕事に転職してはじめて、娘と関わる時間が少し確保されたと思っている。

さて、今からできることは何か。リフレクティブ・ファンクションを高めるという方法があるようだ。

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相手の気持ちを理解する能力が弱い人では、自分を顧みる能力も弱い傾向がみられる。両者は結びついた能力であり、リフレクティブ・ファンクション(reflective function)と呼ばれる。このリフレクティブ・ファンクションを高めることが、安定した愛着を育む上でも、不安定な愛着スタイルの人がそれを克服する上でも、鍵を握るとされる。

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リフレクティブ・ファンクションを高めるためには、相手の言うことに耳を傾け、相手がしていることに関心を向ける、相手を受け止め、肯定し、関心や気持ちを共有する、表面に表れた行動ではなく、その背後にある心に関心を向け、そちらを重視する等の姿勢が大切らしい。

そして、自分を振り返る習慣をつけることも同じく重要なようだ。何か問題が起きたとき、期待はずれなことがあったとき、それを客観的に振り返って、何が問題だったのかを考える。記録や日誌をつけ、あった出来事とともに、自分の対応の仕方を振り返ることも有効とのことだ。自分を振り返る習慣を身につけていきたい。

愛着形成に重要な乳幼児期に、娘と関わり不足になってしまったことの理由は、夫との不和による離婚問題が大きいと考えているが、もっと遡ると結婚前に妊娠したことが大きいと思う。それは、自分自身にも大きな責任があると思っている。

私が30歳を目前に、結婚や子作りについて焦っていたということは自分でもはっきり記憶している。

段階をふんで、しっかり準備してからだったらよかった、と思う。

その一方で、そんなことがなければ、やっぱり結婚もしておらず、今も子どもがいなかったのではないかな、とも思う。