先日図書館から借りた絵本、『うまれてきてくれてありがとう』(にしもとよう:ぶん、黒井健:え)。
子どもがお腹の中にいた時から私自身の心配事は尽きず、喧嘩、別居とずいぶん子どもには不安を感じさせてきたと思います。残念ながら別居によってそれが完全に終わったわけではなく、現在も続いているのですが、喧嘩だけは見せずに済むようになりました。子どもを怒鳴り声や罵詈雑言の中に置くことは、たとえ子どもに直接的な身体的暴力がなかったとしても立派な子どもに対する暴力です。それが続くことが予想されるなら、一刻も早く別居をした方が良いと思います。
そんな渦中でも、これだけは子どもに伝えたいなと思って私が言ってきた言葉がまさに絵本のタイトルと同じ『うまれてきてくれてありがとう』でした。天使のように羽根が生えた赤ちゃんがおかあさんを探している場面からはじまるこの物語、最後には子どもをぎゅっと抱きしめてキスをしたくなります。子どものほうでも、読み終わると、絵本から振り返って抱きついてきます。そして何度も「よんで」と言われました。「生まれる前の記憶と同じイメージだよ」という風な笑顔でした。
胎内記憶については子どもに何度か聞いたことがありますが、この絵本を読んでも生まれてくる前どうしていたのか聞きたくなります。
胎内記憶については素晴らしい映画『かみさまとのやくそく』があり、私はまだ本編を見ていないのですが予告だけで感動しました。
幸せな妊婦とは言えない状態の妊婦さんやシングルママのみなさんにも優しく温かい気持ちになってもらえる映像、そして絵本だと思います。