Ally Bally Bee

夫のDV・モラルハラスメントから逃れて娘と二人暮らし。全ての人が生きやすい社会になることを願いつつ、今ひとり親 として出来ることをあらゆる角度から考えていきます。

子どものことを可愛いと思えない人へ

ずっと観たかった映画『かみさまとのやくそく』を観る機会を得ました(参考過去記事:生まれる前の赤ちゃん )。この映画は、ドキュメンタリーという性質上、出演者の子どもに配慮し、DVD販売などを行わず上映会を行うのみとしているようです。生まれる前の記憶を語る子どもたちの話なのですが、自分自身の生まれてきた意味なども考えさせられる映画で、子どものいない人にもお薦めしたい映画でした。住んでいる地域によってはなかなか観る機会を得られないかもしれませんが、上映会を是非チェックしてみてください。

DVやモラハラを受けた人にも特に観て欲しいと思いました。DV被害者の集まりに参加すると、「子どものことを可愛いと思えない」という悩みを口にする人もいます。その感覚って本当にひどいDVを受けた人なら想像し得るものなのではないかと思います。「子どもは自分でもDV夫でもない一個の人格である」とわかっているのに、DV夫に仕草や外見が似ていると思う瞬間、ものすごく嫌になってしまうことが正直言うと私自身にもたまにあります。例えば、携帯で撮った子どもの画像で削除するのはDV夫に似ていると私が感じてしまう表情です。それで子どもに申し訳ない気持ちになり、子どもに夫との共通点を見出し嫌悪してしまう自分を情けなく思うのです。私の場合子どもが同性だからまだマシかもしれなくて、子どもが異性だった場合はもっとそれを強く感じるかもしれない、とそんな時思ったりもします。その罪悪感が消えたわけではないけれど、この映画を観て、子どものことが今まで以上に愛しく思えるようになりました。「赤ちゃんは(環境も含めて)私を選んで生まれてきてくれた」と思うことで、少しだけ気持ちも楽になれました。感想の多くをここで語りすぎるのは控えようと思います。

映画にも登場する池川明先生が著した『おぼえているよ。ママのおなかにいたときのこと』も読みました。この本は、生まれる前というより胎内記憶のことが中心の記録です。
こういう話が苦手な人もいると思うけれど、映画も本も、信じるとか信じないとか、そんなこと考えずにひとつの記録として受け取ってみてはいかがでしょうか。

映画「かみさまとのやくそく」公式サイト

おぼえているよ。ママのおなかにいたときのこと

おぼえているよ。ママのおなかにいたときのこと