Ally Bally Bee

夫のDV・モラルハラスメントから逃れて娘と二人暮らし。全ての人が生きやすい社会になることを願いつつ、今ひとり親 として出来ることをあらゆる角度から考えていきます。

結婚指輪をつける意味ー結婚とフェミニズムは相容れない?

「既婚者を批判しているの?」と誤解されたり、「気にしすぎ」と言われてしまうだけかなと思うので、話題にするには幾ばくか勇気のいることなのだけれど、結婚指輪についてです。

DV関連の勉強会に行くと、そこにはまだ離婚できていない人を含めたDV・モラハラ被害者、被害者ではないけれども支援者として知識を深めたい人など様々な人がいる。そこで私が気にしてしまうものが左手薬指の結婚指輪だ。DVの相談をした時もやはり、相談員の指輪を気にしていた。

私自身は、一度は結婚した身に関わらず結婚指輪を持っていない。希望したら持てたと思うけれど、独身時代から欲しくはなかったので「いらない」と相手に言っていた。かつて指輪をくれようとした人があった時もなんだか気持ちが悪くなって断っている。

結婚指輪は、一般的には配偶者への愛の証とされているけれど、その愛は人前で宣言しなければだめなものなのだろうか。つまり、配偶者のいない職場のような場所でも目に見えるファッションの一部としてその結婚指輪を左手の薬指にする必要があるのだろうかと考えてしまう。

例えば、男性の営業マンなどは、家庭を守っている=社会的な責任が大きいということで、信頼感を持たれることがある。異性が恋愛感情を持って近寄ってくるのを防ぐ意味にもなるだろうから面倒なことを避けたいだけなのかもしれない。理由はそれぞれだと思うけれど、その人があえて結婚指輪をつけている意味は何かについて非常に興味を持ってしまう。

私も、大好きだった祖母の形見の指輪をお守りのように思うことはある。お守りを身につけているように、人は結婚指輪をはめることによってパワーアップできるものなのだろうか。

でも、私の場合、DV・モラハラの被害を受けるようになり、つくづく、結婚指輪を持たなくて良かったと思っている。それがあったらきっと金銭的な価値を持つものと割り切ることはできず、呪いの指輪のように思えていたと思う。

フェミニズム関係の本を読む中で、結婚とフェミニズムは相容れないような気がしてきた。真のフェミニストかどうかの判断が指輪で出来るわけではないけれど、私はある程度判断材料にしている。その人が実際既婚者であるかはあまり気にしないけれど、弁護士さんであれ、支援者であれ、私は結婚指輪をつけていない人により信頼を寄せてしまう。

単なる習慣で結婚指輪をしているだけで、深い意味なんて考えていない人もいるだろう。考えていないという理由を持つ人を含めて、結婚指輪をする、あるいはしない理由は、その人の考え方や問題意識を探る材料となりうるものだと思う。