お父さんのことを伝える
お父さんのことを娘に伝えるタイミングが訪れた。
どんな風に伝えたら良いか、ひとりで考えていてわからなかった。というのも、父に悪いイメージを持つようなことを伝えたら、その血を引く自分自身を否定してしまうようになるのではないかと怖かったからだ。一方で、良いイメージを持つようなことだけを伝えたとしても、それならばなぜ一緒に暮らせなくなったのかという疑問が募ることになるだろう。
事実のみを伝える。出来事とその時自分がどのように感じたことだけを伝えたら良いのではないか、と、友人からアドバイスを受け、実施することにした。
お昼ご飯を店で食べながら、娘にもっと聞きたいことはないか確認しながら、自分が一方的に話すことのないように少しずつ伝えた。娘が嫌になったら途中でやめようと思ったけれど、続けて聞きたがった。
娘と元夫と3人で、半年ほどの僅かな期間を過ごした家にも一緒に行ってみた。別の住人が住んでいるようだった。
調停やらを行った家庭裁判所にも行った。
父親の写真も見せた。
あとは、娘が生まれるまで、元夫と私で書いていた娘への手紙を見せていないけれど、今の年齢で理解できそうなことはほとんど伝えたと思う。
娘は、少しスッキリしたようだ。良い意味で
、父への期待がなくなったのかな、と思う。