Ally Bally Bee

夫のDV・モラルハラスメントから逃れて娘と二人暮らし。全ての人が生きやすい社会になることを願いつつ、今ひとり親 として出来ることをあらゆる角度から考えていきます。

「子どものため」を思う親の勝手

この先、誰か伴侶をみつけて年齢を重ねていけたら良いなぁ、と思う。
結婚というかたちをとらなくても一緒に暮らしたい。一緒に暮らすなら、社会的には結婚したほうがややこしくないので、再婚したい、と思うようになった。
2年ほど前、娘は「パパが欲しいから結婚相手を探して」と言った。それで私は婚活に興味を持った。そのうち、娘のためではなく、自分のために伴侶を得たいと思うようになった。
「再婚したいと思っている」という話を久々に娘にしたら、「再婚して欲しくない」とのこと。理由は、何と言ったら良いか言葉がわからず、言いたくないとのことだ。「イヤだからイヤ」なのかも。理由はないのかもしれない。
私は、娘の実父と離婚したことに責任を感じており、娘の気持ちを大切にしたいと思ってこれまで生きてきた。今もそれは変わらない。
私は娘のために離婚したのではないけれど、自分の勝手で離婚したことが娘のためにもなっていたら良いな、と思いたい。でも、離婚したことが娘のためになっているのか本当のところわからない。
ここのところ機能不全家族のマンガを多く読んでいる。
マンガに出てくる、実父の性的虐待を知りつつ、見て見ぬふりをしていた実母は、離婚したら子どもを経済的に養うことができないから、見て見ぬふりをすることで家族を守ろうとした、と言う。
夫と離婚して貧困に陥る道と、両親のケンカを毎日見て暮らす生活、経済的には不自由ないが親からの性的虐待が続く道など、様々ある道の中で、どれがより良いのかなんて、客観的にはかる尺度はない。
児童虐待にあたることは、どれをとっても悪い。
家族で解決できない場合は、外部が介入すべきと思う。
親の価値観でより良いと思う選択も、子どもにとってのより良い選択とは限らない。現在のより良い選択が、10年後、間違いだったと後悔するようなものに変わることもある。
離婚するのも親の勝手なら、酷い家庭環境を放置し、離婚しないのも親の勝手だ。再婚もしかり。
今回、娘が「再婚して欲しくない」と言ったことについて、娘の気持ちを考えたり、意見を尊重することは重要だと思う。イヤな理由がわかれば私の努力のしようもあるので、理由を探りたいと思っている。語彙は不足しているだろうけれど、娘と対話がしたい。言葉の裏に隠された本当の気持ちを知りたい。
娘の反対は私にとって無視できないことだけれど、娘が反対するからという理由だけで再婚しないという選択を、私はしたくない。
この先、再婚せずに後悔した場合、再婚しなかったことを娘のせいにもしたくない。
娘は、わたしが再婚したら、幸福度が増すかもしれないし、変わらないかもしれないし、減るかもしれない。新しい暮らしがイヤになったら突然家出をするかもしれない。
前兆に気づき、対処したいとは思う。
家出を「ママのせい」と言われても私は受け止める覚悟はあるが、本当のところ「ママのせい」だけでもないかもしれない、と思うだろう。
そもそも、娘は私のせいでこの世界にいる。はじまりから、「ママのせい」とも言える。私自身も、両親の「せい」で、両親の「おかげ」でこの世界にいる。
「人の所為(せい)にしないように」と、私はよく自分自身にも、娘にも言っている。
「人」の中には自分自身も含まれる。自分以外の何者かの所為にするのも、自分自身の所為にするのも、違和感がある。
自分を責めるのは危険だ。
その時、自分にとって最善と思える選択肢を選んで生きるしかない。
あとは、運命の所為というか、誰かや自分自身の所為とは言い切れないことによっても、この世界は動いていると思っている。