家庭と家族
家庭と家族の違いを調べてみたら、様々な解釈があった。
ひとまず家族が生活を営む場所を家庭とすることもできるけれど、家族ではなくても家庭で一緒に家族のように過ごすこともある。ホームステイをしている留学生、ペット、食事をよく一緒に食べる友人など、、、。
同棲しているカップルは、同じ家にいるのに家族とはならないのか。その生活空間は家庭ではないのか。
血縁関係があるなら同じ家に住んでおらず長年会っていなくても家族なのか。
一人暮らしの場合、その家は家庭といえないのか。その人の親の住む場所が家庭なのか。
内縁の妻は法的には家族ではないのかもしれないけれど、相続の時など、家族のようにみなされることもある。婚外子はどうか?
娘は、物心つかない頃に私が夫と離婚したため、父親の記憶がない。その父親のことを家族とは思っていないようである。もちろん、私も彼を家族とは思っていない。
娘にとって、一緒に暮らしてはいないが、私の両親(娘にとっての祖父母)と母である私が、娘にとっての家族であるようだ。かつては、母(娘にとっての祖母)の再婚相手も家族と認識していたようだ。
家族観は、人それぞれ違うのだろう。私は今のところ、家族は娘のみと思っている。私の両親は、かつて家族だったけれど、今はまったく別にそれぞれ生活をしている。衣食住を共にする人が家族というのが私にとってしっくりくる。
週末は娘の小学校のオンライン授業を一緒に見ていた。ほかの学年の家庭科の授業もみてみた。家庭のことを義務教育で勉強しているんだなぁ、と改めて意識した。そのオンライン授業では、「家族に聞いてみましょう」という言葉が出てきた。
児童福祉施設に暮らす子の場合は、施設の職員が家族の代わりをするのだろうけれど、その子の本当の家族はまた別にいる。児童福祉施設が大規模施設だった場合は、家庭的な雰囲気を目指したとしても、家庭と呼べるものには決してなれない気がする。里親の家なら家庭のイメージに少し近い。
共働きの核家族家庭で育った私は、小中高とずっとみていたTVドラマの、「大草原の小さな家」が家族や家庭のあるべき姿なのだと思っていた。ほぼ毎日見ていたので、そちらも第二の家族や家庭のように感じていたような気がする。
愛情は両親からたっぷり注いでもらってはおり、当時も、家族は父と母だと思ってはいたけれど。
私の昔の家族イメージは、「大草原の小さな家」の影響が強い。
娘の家族イメージは、どこから形成されたのだろう、と考えている。