Ally Bally Bee

夫のDV・モラルハラスメントから逃れて娘と二人暮らし。全ての人が生きやすい社会になることを願いつつ、今ひとり親 として出来ることをあらゆる角度から考えていきます。

大野氏の夢

 

困ってるひと

困ってるひと

 

 

2011年3月、東日本大震災があり、まもなく妊娠し、元夫との関係がどんどんこじれていき、私はDVのこと、離婚のこと、裁判のこと、これから生きていく術について考えるだけで精一杯だった。

巷で何がベストセラーになっていたのかも知らなかったけれど、図書館通いをする中で、2012年あたりにベストセラーになっていた難病当事者、大野更紗著『困っている人』を知った。イラストは、好きで著作をほとんど読んでいる能町みね子だった。

昨夜、大野氏の本を読みながら、電気をつけたまま床で寝てしまい、深夜に目覚めてまた読みながら寝たら大野氏が夢に出てきた。車椅子のようなベットのようなものにナウシカのように優雅に乗り、人形劇に出てきそうなガラガラドンのような動物2匹を連れて天から私のもとにものすごい勢いでかけてきてぶつかった。

次のシーンでは、大野氏の部屋のようなところに私がいて、『こういうの好きでしょ?』とピンクフロイドみたいな曲をかけてくれ、ちょっとサイケでオシャレな部屋で大野氏が明るくおしゃべりしてくれるような夢だった。

ここまで、下書きにしていた記事なのですが、そんな夢を見るくらいインパクトのある大野氏の本を読んで以来、元気にされているのかな、と、たまに気になって近況を調べています。

今も調べていたのですが、読んだ記事の中に大野氏が、「若くして重病を抱えることは大変なこと。でも、発症しなかった自分より、いまの自分の方が好きというときがあります。」と言及しているものがありました。大野氏は、「毎日毎日、いままでこんなことを知らずに生きてきたのか、ということが増えています。自分が当事者になり、難病の人に会うなかで、これまでぼやーんとしていたことが、はっきりすることがあります」と、病気でよかったことについて述べていました。

私も、DVを体験したり、ひとり親になったりしたけれど、それを知らなかった過去の私より、今の私の方が好きだな、と思っています。

しかし、こんな夢を見たことなんてすっかり忘れていました。たまっている下書き記事を読むと、自分が考えてたり書いていたことなんてすっかり忘れているので、新鮮で面白いです。年末に向けて、下書き記事も整理し、減らしておこうと思います。

 

 

人間観察の技法

ルドルフ・シュタイナーは、子どもの気質を重視する教育のあり方をいちはやく提言した人です。気質をもとに、一人ひとりの子どもの個性を見抜き、教育に生かすという考えを持っていました。

気質は大きく「胆汁質」「粘液質」「多血質」「憂鬱質」の四つに分けられますが、どの人も四つの気質を併せ持っています。

占いのように血液型や星座で性格や運命を決めつけるものではないということです。気質を深く知ることによって自分自身のことやまわりの人の個性を知り、その個性とどのように付き合うか考える手がかりと出来るのです。

ある人とその気質は、その人の気質を馬に、人を馬にのっている騎士になぞらえるとわかりやすく、騎士が馬の手綱をしっかり握り、思い通りに走らせることができれば、その人は自分の気質をコントロールできているといえます。それぞれの気質は、大人より子どものほうがストレートに現れるので、その子の気質を注意深く観察し、気質に合わせた対応をすると、子どもも個性を十分活かすことが出来るのです。

この気質という人間の見方は、ギリシャ時代に見出されました。古代ギリシャヒポクラテスという医師が、気質が違えば患者に現れる症状も違うことを発見したのです。彼は気質をTEMPERAMENT「混合」と名付けました。

ヒポクラテスが活躍する30年前には、医師であり哲学者でもあったエンペドクレスが四元素論を唱えています。四元素とは、火、風、水、地のことで、ヒポクラテスは四つの元素の存在を気質と結びつけました。火の要素を持つのが「胆汁質」、風の要素を持つ「多血質」、水の要素を持つ「粘液質」、地の要素を持つ「憂鬱質」です。

時を経た、18世紀、ドイツの二人の詩人、ゲーテとシラーが四つの気質と、それらの気質が混じった混合気質の特徴を話し合い、それぞれの気質にぴったりの12の職業を見つけ出します。例えば、行動力がある「胆汁質」と好奇心旺盛な「多血質」が加わった気質に適した職業は「冒険家」となります。

子どもの気質に効果的な影響を与える色もあります。「胆汁質」は赤、「多血質」は黄色、「粘液質」は緑、「憂鬱質」は青です。

穀物も気質と深いかかわりがあるようです。「粘液質」にはコメ、「多血質」にはキビ、「憂鬱質」にはとうもろこし、「胆汁質」には蕎麦。「同じものが同じものに作用する」という考え方があてはめられます。

と、この辺りの話になってくると、なんだか眉唾な感じがし、科学的な根拠を求めたくなってもきますが、ともかく、気質の考え方は、子育てにも仕事にも、あらゆる人付き合いの場において、スムーズなコミュニケーションを目指すことのできる人間観察の技法です。

ヘルムート・エラー著「4つの気質と個性のしくみ」は、図書館で借りた本ですが、手元において、何度か読みたいと思える本でした。

 

4つの気質と個性のしくみ シュタイナーの人間観

4つの気質と個性のしくみ シュタイナーの人間観

 

 

まつぼっくりツリー

まつぼっくりを集めておくとクリスマスに色々使える。

私が引っ越す前に住んでいた家にはクリスマスツリーがなかった。保管スペースの余裕もなかった。

でも、娘と作った小さなまつぼっくりツリーは、十分雰囲気があり、クリスマスツリーを購入する必要はないと思った。今は贈り物としてもらった電飾付きのクリスマスツリーがあるけれど、まつぼっくりツリーもまた作りたい。

娘が1歳の時から5歳まで、4年間過ごした前の家には、出来るだけ季節を感じさせる飾りをしていた。画用紙などで手作りしたものが多かった。それは、2人だけの少し淋しい暮らしに彩りを添えてくれ、娘と一緒に作るという作業も楽しかった。

マッチ売りの少女ではないが、画用紙で作ったものを壁に貼ると、それが実際存在するかのように思えた。ハロウィンのジャックオランタンや、お正月の門松やら、色々作って飾った。お米を端切れに詰めたお人形なども作った。

お金をかけない質素な暮らしの中でも、手作りの飾りがあると、それを子どもと作ることができる時間を持てたということの方が、買ったものを飾るより贅沢に感じられた。

●まつぼっくりツリーの作り方

1.拾った大き目のまつぼっくりに色とりどりのカラー粘土を小さく丸めてバランスよく詰める。

以上

※カラー粘土は100均にあります。紙粘土に絵具で色をつけても。

娘の友達が家に遊びに来る

これまでの来客は、すべて私の友達でした。子どものお客様もいたにはいたけれど、はじめに親同士が仲良くなり、子供同士も仲良くなって、家に行ったり来たりするパターンです。

今回は、はじめて、娘が学校でお友達と企画し、娘と娘の友達が、それぞれの親に許可を得て実現した娘主体のイベントでした。

ひとり親となって、娘にさせたくても、させてあげられないことが多いのですが、私の場合、基準は、ほかのお友達より自分の幼い頃のような気がしています。

私が小学生の頃、自宅は、お友達が遊びに来る家でした。誕生パーティーに皆を招待して、たくさんプレゼントをお友達からもらったりもしました。ちびまる子ちゃんを見ていても、やはり誕生パーティーに友達を招待するというものがあったように思います。

私も色んな友達の家に遊びに行きました。友達の家というのは、子どもの心に鮮明に残るものなのか、私は一度きりしか遊びに行ったことのない子の家まで、しっかり記憶しています。

日本を出たことのなかった人が海外に行くように、子どもにとってお友達の家というのは、本当に異文化の大冒険なのだろうと思います。

学資保険

子どもにお金をかけるのは、やめなさい

子どもにお金をかけるのは、やめなさい

私はFP3級の資格を持っています。現実の生活に役立つかなと思ってこの資格の勉強を始めたものの、勉強をはじめてちょっと違うかなと思いました。ただ、せっかくテキストと受験料を支払ったので、受験して合格しました。

私は、自分の経済状況が並み以下と思っているので、一般向けのマネーセミナーに行っても気おくれするだけだろうと思っています。貯蓄の本とかも、敬遠しています。

でも、子どもを養う責任がある以上、経済のことを全く考えずに生活するのは気がひけます。

そんな私が読んでみてもよいなと思えたのが横山光昭著『子どもにお金をかけるのは、やめなさい』でした。

子どもに期待して子どもにお金をかけると、過度な期待を親が抱きがちになり、その期待が重圧という形で子どもに伝わる、いくら良かれと思っても、期待をこめてお金をかけることは、結果的に子どもを「投資対象」と見ているのと同じになってしまう、とのこと。

うちは、子どもに習い事をさせていないのですが、小学生にもなるとほかの子は何かしら習い事をしています。でも、皆しているからと、子どもの習い事のお金を捻出するために、貯蓄ができなくなったり、極端なまでに切り詰めたり、果ては借金をしたりするのは本末転倒です。と、著者は言います。お金をかけられない分、親が子どもに寄り添えば十分なのかな、と思いました。

著者は小学生のうち、お小遣いは高学年でも1000円以内で良いと言っています。お小遣いは多すぎても少なくても良くないとのこと。子どもに金銭感覚を身に付けさせるのも親の大事な仕事です。

著者には5人のお子さんがいるとのことですが、金銭教育の一環として、「家族マネー会議」をしているとのこと。給料日の直後に、今月の収入と支出を公開し、家計の実情を率直に子どもに伝えるというものです。収入から経費を差し引いた残りのお金をどのように使うかも話し合い、欲しいものがある人はその値段や買いたい理由をプレゼンするというもののようです。もう少し娘が大きくなったら、我が家でも取り入れてみたいと思いました。

一番気になる大学の費用ですが、子どもが私立大学(医学部など以外)に行くとすると4年間で500万円なので、毎月2万3千円ほどを大学入学までの18年間で積み立てたらよいとのことです。それが難しければ、大学入学までに300万円を目標にしても良いようです。子どもの現在の年齢にもよりますが、0歳から300万円を目標に貯めるなら月1万4千円です。

私は娘の学資保険を0歳の時から払っているのですが、普通の貯金だったら、家の取得費用に充てていたかもしれないと思います。

少ない収入の中からだと捻出するのが大変かもしれませんが、学資保険に入っているおかげで、少し気持ちが楽になっているのかな、とも思うので、学資保険、シングルマザーにもおすすめです。

と、ここまで書いて、私がもし2人以上の子を持つシングルマザーだったら、と考えてみたら、2人以上の子に学資保険をかけていくのはとても大変そうだと思いました。そう思うと、国公立大学だけでも無償化となったら良いのになぁ、と切に願うばかりです。

宗教と医者

好きな人が何人かいる。その人の言葉を聞くと元気が出たり、希望が湧いたりすることがある。その人の考えをを素晴らしいと思い、その人が存在している(していた)ということだけで救いになる。
その人は、身近な恋人であったり、師であったり、会ったこともないミュージシャンだったり、もう死んでしまった作家であったり、様々だ。きっとそれが、なにかの宗教の教祖である場合もある。誰かの言葉が救いになるという実感があるので、何かの宗教を信奉している人の気持ちというのは何となくわかる気がする。
福祉の仕事をしていると、大変な思いをした人は、宗教にハマることも多いのかもしれない、と実感する。私も、自分の力ではどうしようもない無力感を持った時、理不尽なことにどうしても納得できないとき、言葉を探して、多くの本を読んだ。
関係ないようにみえるけれど、私は先日、病院で、2週間、自然には治癒しなかった身体の症状(鼻水が止まらない、嗅覚がなくなったこと)に、病名をつけてもらった。症状の理由を実際の映像(鼻腔内の膿)で確認し、ほかの症状(頭痛と眼痛)も医者に言い当てられ、薬の塗布等の処置をしてもらい、どうしたら治るのか方向性を示してもらった。この医者に救われたと思った。きちんと指示に従おうと思った。宗教と、ちょっと似ていると思う。
医学は科学的に基づくと言われているけれど、心理的なことも、人の状態に大きな影響を与える。それを示すデータも膨大にある。
宗教は、それを信奉する人にとって、病を治療する医者と同様、必要なものなのだろう。
宗教の何が問題かと考えると、ほかの考えには耳を傾けないようになる人がいること、その宗教(考え)にはまり込んでしまう人がいること、他者に強要してしまうことなのかな、と思う。排他的な部分や、集団圧力がない宗教なら、それほど害にはならない気がする。
きっと私は今日も仕事に行った先で宗教を勧められるのだろうな、と思いながらこんなことを考えた休み時間でした。

HSPとHSC

HSP(Highly Sensitive Person)という言葉は、アメリカの心理学者、エイレン・N・アーロン博士が1990年代に発表した概念だ。

生まれつきとても敏感な感覚、感受性を持った人たちのことで、子どもの場合は、personをchildに変え、HSCと呼ぶ。

HSPやHSCは、医学的な概念として認められたものではなく、精神科や神経科心療内科にかかっても、HSPやHSCと診断されることはない。

私はこれまでこの言葉を知らなかったけれど、まさに娘のことだと思った。私は自閉スペクトラム症について、よく勉強している方だと自分で思っている。そこで、素人ながら娘は自閉スペクトラム症ではないと判断していたものの、娘の過敏さについては、少し心配していた。発達検査を受けさせてみたい気持ちも山々だったけれど、誰でもすぐに受けられる検査ではないだけに、本当に必要な子が優先して受けるべきと、発達相談は控えていた。

長沼睦雄著『子どもの敏感さに困ったら読む本』を読み、まさに娘のことが書いてあると思った。

よく泣く赤ちゃんだったし、人一倍こわがり、褒めても喜ばない子だ。

例えば、褒めても喜ばないことについては、「本質を見抜く」資質があるからと表現されている。言葉の本質をつかみ、本当にそう思っているのか直感的に見抜く。相手が何を期待しているかを察して頑張ってしまう。こうしなくてはいけないという過剰な責任感を負ってしまうようだ。

褒める側は知らず知らずにプレッシャーをかけていることになり、ソフトな支配、やさしい虐待に発展する。褒める代わりには、存在の肯定をスキンシップで表現する。つまり、ギューっと抱きしめるのが良いようだ。私自身の実体験からも、すごく腑に落ちる説明だった。

HSPやHSCは、人種・民族に関係なく、どの社会にも5人に1人くらいの割合でいるようだ。親が非HSPの場合、HSCの子どもは「難しい子」に見えることがある、とのこと。私も以前ブログに『育てにくい子』という娘に関する記事を書いたことがある。私自身は、非HSPなのだろう。

HSPや、HSCの特徴は以下の4要素だ。

1..深く処理する

2.過剰に刺激を受けやすい

3.全体的に感情の反応が強く、特に共感力が高い

4.ささいな刺激を察知する

共感力が高いのかどうかは、よくわからないけれど、ほかは娘に全て当てはまると思った。

本にはHSCの子を待つ親向けに、多くのメッセージが書かれていたけれど、心に残ったのは、子どもを信じることが大切ということ。過剰に心配せず、程よい距離感をもって見守って行きたいと思う。