Ally Bally Bee

夫のDV・モラルハラスメントから逃れて娘と二人暮らし。全ての人が生きやすい社会になることを願いつつ、今ひとり親 として出来ることをあらゆる角度から考えていきます。

HSPとHSC

HSP(Highly Sensitive Person)という言葉は、アメリカの心理学者、エイレン・N・アーロン博士が1990年代に発表した概念だ。

生まれつきとても敏感な感覚、感受性を持った人たちのことで、子どもの場合は、personをchildに変え、HSCと呼ぶ。

HSPやHSCは、医学的な概念として認められたものではなく、精神科や神経科心療内科にかかっても、HSPやHSCと診断されることはない。

私はこれまでこの言葉を知らなかったけれど、まさに娘のことだと思った。私は自閉スペクトラム症について、よく勉強している方だと自分で思っている。そこで、素人ながら娘は自閉スペクトラム症ではないと判断していたものの、娘の過敏さについては、少し心配していた。発達検査を受けさせてみたい気持ちも山々だったけれど、誰でもすぐに受けられる検査ではないだけに、本当に必要な子が優先して受けるべきと、発達相談は控えていた。

長沼睦雄著『子どもの敏感さに困ったら読む本』を読み、まさに娘のことが書いてあると思った。

よく泣く赤ちゃんだったし、人一倍こわがり、褒めても喜ばない子だ。

例えば、褒めても喜ばないことについては、「本質を見抜く」資質があるからと表現されている。言葉の本質をつかみ、本当にそう思っているのか直感的に見抜く。相手が何を期待しているかを察して頑張ってしまう。こうしなくてはいけないという過剰な責任感を負ってしまうようだ。

褒める側は知らず知らずにプレッシャーをかけていることになり、ソフトな支配、やさしい虐待に発展する。褒める代わりには、存在の肯定をスキンシップで表現する。つまり、ギューっと抱きしめるのが良いようだ。私自身の実体験からも、すごく腑に落ちる説明だった。

HSPやHSCは、人種・民族に関係なく、どの社会にも5人に1人くらいの割合でいるようだ。親が非HSPの場合、HSCの子どもは「難しい子」に見えることがある、とのこと。私も以前ブログに『育てにくい子』という娘に関する記事を書いたことがある。私自身は、非HSPなのだろう。

HSPや、HSCの特徴は以下の4要素だ。

1..深く処理する

2.過剰に刺激を受けやすい

3.全体的に感情の反応が強く、特に共感力が高い

4.ささいな刺激を察知する

共感力が高いのかどうかは、よくわからないけれど、ほかは娘に全て当てはまると思った。

本にはHSCの子を待つ親向けに、多くのメッセージが書かれていたけれど、心に残ったのは、子どもを信じることが大切ということ。過剰に心配せず、程よい距離感をもって見守って行きたいと思う。