Ally Bally Bee

夫のDV・モラルハラスメントから逃れて娘と二人暮らし。全ての人が生きやすい社会になることを願いつつ、今ひとり親 として出来ることをあらゆる角度から考えていきます。

時間を奪うという暴力

『弁護士が説くDV解決マニュアル』朱鷺書房刊)を約3時間かけてとりあえずは読了した。2005年に発行された時点できちんとモラルハラスメントについてしっかりとした説明がなされており、著者のような弁護士さんに依頼できたら良いなぁ、と思いつつ読む。

別居して間もなく私は子どもを病院に連れて行ったのだけど、受診後すぐに夫の会社の健康保険証を使って受診したら受診記録が夫に知られてしまうのだということに気付き、とてもあせった。今まで読んだ離婚マニュアルやDV本にはそこまで書いてあるものは少なかったけれども、この本にはDVで別れるにあたって何に気をつけたら良いのか、調停という場には何が求められているのか明確に説明されており、モラハラ離婚に臨む人にはマストの一冊だと思う。

DV関係の本を読み、知識をつけることは自分自身の力に確かになっている。一方、子どもが寝た後や、仕事の休み時間、お金をかけて子どもを預けてそのような本を読んだり離婚の資料を作っているとき、いつも思うことがある。私から、時間をこのような形で奪っていることも暴力ではないのかと。

離婚に向けて対策をたてるために、今までどれだけの時間を費やしただろうか。自分の精神状態を回復に向けさせるための本を読んだ時間、弁護士や調停委員に説明するための資料を作った時間、夫のモラハラを記録するために費やした時間、DVの勉強会に参加した時間。心からくつろげた時間、笑えた時間があっただろうか。この時間を本当は子どものために使いたかった。私と子どもから時間を奪っていること、これもやはり暴力なのだ。