著者はアサーティブ・トレーニングやカウンセリング活動を行っているパット・パルマー氏です。
大人になることは夢を捨てることではない、と自己決定の大切さを伝えるこの本は、もともと10代後半の人たちに向けて書かれたものだったようです。
でも、これはまさにDVやモラハラを受けている人やひとり親で頑張っている人向けの本でもあると思いました。
私はDVから這い上がる過程で、一度夢を捨てたと思っていました。
現在の生活は、心配ごとが尽きず、子どもの頃思い描いていた生活とはかけ離れています。
でも、今の私は確かに自分が自分で選択した結果の私です。
離婚したこと、今の仕事についたことなどは、どれも私が望んだことだな、とこの本を読みながら改めて思いました。
自分が望んだ中で、決して楽ではないけれど精一杯がんばっています。何のためにかと言えば、子どもと私自身の生活のためにです。
夢を捨てたのではなく、夢が変わったのだと思います。夢を持つことは、昔も今も誰にも制限されていません。夢を捨てたと自分で勝手に思い込んでいたのかな、と気付き、心が少し軽くなりました。
本というより、字も少なくて絵本のような本です。
自分の言葉としても他の誰かに内容を伝えられるようになりたいので、何回か繰り返して読みたいと思います。