Ally Bally Bee

夫のDV・モラルハラスメントから逃れて娘と二人暮らし。全ての人が生きやすい社会になることを願いつつ、今ひとり親 として出来ることをあらゆる角度から考えていきます。

建設的な怒り

下書きのまま終わっている記事にこんなものがあった。

仮にも世界史や日本史を学び、テレビのニュースを耳にし、世の中本当にひどい人間がいるということは学んでいたはずである。でも、実際、現実の私の生活空間の中には彼ほど悪質な人間はいなかった。この年になってようやく世の中にはひどい人間がいるということを実感として得られたということは幸か不幸か。今後物事を考えていく際に深みが出るのなら幸いだ。

エドワード・サイードは、「自分には怒りはあるが、憎しみという感情はあまりわからない」と言っている。憎しみにくらべて怒りは建設的であると。なるほど、怒りと憎しみと現在混在した私の気持ちは、建設的な怒りに持っていきたいと思う。

銃により安心が確保できるどころか、むしろそれが不安を掻き立て、さらにみずからの暴力性を引きずり出すというようなことになっては、彼と同じ穴のむじなだ。

以上が、下書きのままに終わっていた書きかけ記事だ。このあと、何を書きたかったのかは思い出せない。

現在の私は、元夫に対する憎しみはほぼないかな、と思う。また元夫に会ったりしたら復活してしまうのかもしれないけれど、怒りもほとんどない。過去を思い出すと、残念な気持ちというのが怒りより大きい。

そして、たまにDVの渦中にある人の話を聞くと、その相手に対する怒りが湧き上がるといった感じだ。

これでいいのかな、と不安になる。

建設的な怒りを保ち続けることのほうが辛いけれど、あえてそうして闘ってきた人たちの成果を受け取り私は生きているのだし、自分の経験を活かし、次の人にバトンを渡して行きたいな、と思う。

子どもの前で笑顔でいること

2014年にNHKで放映されたらしい番組『君が僕の息子について教えてくれたこと』をDVDで観た。こういう番組がテレビで放映されているのかと思うと、テレビのある生活も良いのかなと一瞬思う。

東田直樹著『自閉症の僕が跳びはねる理由』は、自閉症を持つ人がどのようなことを感じているのかを綴ったエッセイだ。2007年に発行された本だが、未読なので早く読みたい。

自閉症の人と接する機会は今までに何度かあったし、自閉症と思われる人はよく電車の中などでみかける。自閉症について教科書的な知識は何度も読んだけれど、よくわからなかった。そして、よくわからないだけに、半ば恐る恐る接してきたと思う。この番組を観て、「そうだったのか」とやっと思うことが出来た。そして、今まで抱いてきた恐れは消えた。

この番組は、東田さんの著書を翻訳したアイルランドの作家デイヴィッド・ミッチェルや、東田さんの著書に希望を見出した世界中の自閉症の子どもを持つ親へのインタビュー、東田さんとデイヴィッド氏との交流などで構成されている。自閉症の子どもを持つ親にはもちろんのこと、自閉症の人と接する機会のそれほど多くない人にも観て欲しい番組だ。自閉症の人と出会った時のまなざしがきっと変わる。

東田さんの語ったことの中で印象深かったのは、子どもが一番見たいのは親の笑顔ということ。親が自分のせいで苦しんでいると思うとなりよりつらいという趣旨のことだ。自閉症に限らず、きっとすべての子どもに共通することなのだと思う。

子どもにも自分にも今後どんなことが起こるかわからない。子どもの前であっても泣きたい気持ちになる時があるかもしれない。これまで私も、子どもの前で涙を見せてしまったことが何回かある。親にそのつもりがなくても、子どもは自分のせいだと思ってしまうかもしれない。

子どもの前で笑顔でいることを心がけようと強く思った。

 

 

自閉症の僕が跳びはねる理由 (角川文庫)

自閉症の僕が跳びはねる理由 (角川文庫)

 

 

 

エアコンを買ってしまった

今日エアコンを買ってしまった。「しまった」という言い方になったのは、中古の家を購入し、この4月に引っ越して以降、エアコンを購入せずに生きる方法を模索していたからだ。電気代が多くかからないし、ベランダの室外機を置くスペースを広く使えるし、エアコン無しで過ごせる身体になれたら便利そうだし、など理由はほかにも様々ある。
インターネットでエアコン無しで過ごせる方法を検索した。図書館から本も借りた。エアコン以外の代用品は無いかと探しもしたけれど、扇風機以外どれもいまひとつ。ちなみに扇風機は2台ある。
涼しく過ごすための情報、例えば扇風機を窓に向ける、身体を冷やすものを食べる、扇風機の前に氷を置くなどの情報は多かったけれど、日本の夏をエアコンなしで過ごして大丈夫という確信を持てる情報はなかった。
一部の人がエアコン無しで生活しているとネット上に書いてはいたけれど、その人は涼しい地域に住んでいるのかもしれないし、家の構造もどんな感じがわからない。
涼しく過ごすための情報の最後は大抵、熱中症になることもあるので、無理はせずエアコンを、ということが書いてあった。
勝手な想像だけれど、うちには未就学児の子どももいるので、エアコンなしって、子どもに適切な環境を与えないということで虐待と捉えられる可能性もあると考えた。
それと、エアコン無しじゃ、客は呼べないなとも思った。
あと、これから働き始めて、暑すぎて万が一眠れなかったら次の日の仕事に響くとも考えた。
アズマカナコ著『電気代500円。贅沢な毎日』には、エアコンなしの暮らしが描かれており、私も真似したいな、と思うのだけど、著者は上級者な感じがした。無理せず少しずつ目指したい。
というわけで、何だかんだ言いながら保険と思ってエアコンを買った。12万ほどの出費。出来れば、買わなかったつもりでどこまで無しで過ごせるのか試したい。
部屋には温度計を設置した。

 

電気代500円。贅沢な毎日

電気代500円。贅沢な毎日

 

 

 
 

ドキュメンタリーの力

2008年の公開から10年も経って、ドキュメンタリー『モンサントの不自然な食べもの』を観た。世界の遺伝子組み換え作物市場の90%を誇るグローバル企業、モンサント社の裏の姿を追ったドキュメンタリーだ。

この映画は、42カ国で公開されGM政策に大きな影響を与えた。やはり、ドキュメンタリーはすごいし、ドキュメンタリーの監督はカッコイイ!そして、巨大企業の圧力に負けず真実を発信してきた学者等の証言者たちもカッコイイ!

監督はインターネットで調べた情報を手がかりに証言者に電話をしたりアポを取ってドキュメンタリーを撮っている。誰にでも出来そうな身近な手法というのも面白い。

フランスでは、この映画を150万人が観たという。遺伝子組み換え食品も禁止されている。日本ではどのくらいの人がこの映画を観たのだろうか。

私は、丁寧な暮らしを心がけたいと思い、食に関することも気にはしているが、つい昨日も安心で安全な食品のみを取り扱うスーパーに立ち寄っておきながら、値段の高さに躊躇し、そのスーパーの商品の3分の1ほどの価格で購入できる普通のスーパーで食品を購入した。

意識は出来ても実践するには、利便性の問題であったり経済的な問題で難しい。

それでも意識しているだけマシだとは思う。

この映画、面白くはあるけれどなかなか重く、途中何度か休憩を挟んで観た。

正直、子育てしながら子供と一緒に観たり、仕事から帰ってきてから観るってきっと私にはしんどい。

無職のうちにたっぷり観貯めしておこうと思う。

そして、何年か経ったら仕事を辞めて、今のような無職期間を作ることが私にはどうしても必要だと思う。

 

 

http://www.uplink.co.jp/monsanto/

 

図書館通い

無職になってから、頻繁に図書館に通っています。最寄りの図書館だけでは飽き足らず、自分が借りる資格のある図書館を交通費までかけて巡っています。

それでも、DVDやCDまで借りられることを考えたり、たとえ、中古で100円で購入出来たとしても、本を何冊も購入するよりは安いものです。時には、ある図書館で借りた本を喫茶店で何冊か読み、その日のうちに返して新しい本を別の図書館で借りたりもします。
娘のカードもフル活用し、購入するまでではないけれど気になる本を片っ端から読んでいます。
傾向としては、精神疾患関係の本と、エッセイと、子育て、住まいに関することの本を借りることが多いです。
就職したらそうそう図書館にも行けなくなると思うので、今のうちにどんどん借りてしまいます。
ただ、やっぱり図書館には自分が手元に置いておきたい本は少ないです。基本、購入するしかないかなと思います。私の住んでいる地域の図書館レベルが低いのかもしれませんが。

しあわせな一日

私にとって、一昨日の日曜日はしあわせをしみじみ感じられる日でした。

朝、心地よい光と鳥の鳴き声で起きて、娘とベランダで花や野菜の種を植えました。
その後、娘と一緒にホットケーキを焼いて食べ、色紙で工作をして遊びました。
それから電子ピアノや鍵盤ハーモニカ、フルートやリコーダーで音楽遊びをしました。
そうしているうちにおじいちゃんが遊びに来て、網戸の張り替えを皆でしました。
お昼にビーフンを作って食べて、おじいちゃんが帰った後は娘と近くの川に沿って自然の中を1時間ほど遊びながら歩き、道端で持って行ったジュースを飲みました。
それから本屋に寄って、娘も私も気になる本をパラパラと見た後、食材の買い物をして帰りました。
夜は具沢山のスープにしました。娘も野菜を切るのを手伝ってくれました。
その後お風呂にゆっり入り、布団に。
娘とたっぷり過ごせて次の日の仕事の心配なく眠れるということが本当に嬉しかったです。
6月からの就職が決まったけれど、残りわずかな無職期間を楽しみたいと思います。

一杯のコーヒーから(知ることは変革への最初のステップ)


一杯のコーヒーから 霧島昇・ミスコロムビア

私の好きな「一杯のコーヒーから」という曲です。

さて、トールサイズのコーヒー1杯330円に対してコーヒー農家が手にする金額は

3~9円だそうです。

この4~5年、ほとんど映画、特に私の好きなドキュメンタリー映画を見ていないためすっかり感覚が鈍っていたけれど、仕事を辞めて映画をまた見始めています。

ニック・フランシス&マーク・フランシス監督作品おいしいコーヒーの真実は、コーヒーを飲まないと一日を始められない人間として、ずっと気になってきた映画でした。

これは日本で生きる私たちの消費生活とアフリカで起こっていることが結びついていることに気づかせてくれる映画です。

主要な多国籍コーヒー会社、クラフトフーズネスレ、P&G、サラ・リー、スターバックス社は、この映画のインタビューに答えることをどこも断ったとのこと。スターバックスは、映画が封切られたときに、映画の評判を落とす宣伝戦略にすら出たようです。

私は、家も狭いし子どもも小さいし、勉強に集中したいとき、スターバックスにかなりお世話になっていました。この4~5年で、平均すると週3以上では行っていたと思います。302円で、コーヒー1杯。2杯目も飲んだりで週に約1000円。月約4000円。年間約5万円。5年で25万円と考えるとすごい金額です。自宅用のコーヒーもコーヒー豆屋から買っており、それにも月5000円くらいかけています。

この映画を観た人は、映画館を出た時からそれぞれのやりかたで行動を起こしているようです。そこに影響されてなのか、スターバックスネスレは、映画の発表後エチオピアのコーヒーを買うようになったとのこと。私も、映画を観た昨日から意識が変わりました。 映画はすごい!

映画『おいしいコーヒーの真実』公式サイト

おいしいコーヒーの真実 [DVD]

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