Ally Bally Bee

夫のDV・モラルハラスメントから逃れて娘と二人暮らし。全ての人が生きやすい社会になることを願いつつ、今ひとり親 として出来ることをあらゆる角度から考えていきます。

きむ子と柳波、そして童謡舞踊

森まゆみ『女のきっぷ』を読み、九条武子、柳原白蓮とともに大正三美人と言われた林きむ子(1884-1967)が、「うみ」や「おうまの親子」の作詞をした林柳波の妻であったことを知った。

きむ子は狂言浄瑠璃の祖を父に生まれたが、利発と美貌を見込まれて、花柳界の料亭の養女となった。日本舞踊や三味線など芸事を身に付け、夢野久作の父にも習字や和歌も習っている。きむ子と柳波が結婚したのは、きむ子36歳、柳波27歳の時、きむ子は再婚である。きむ子は、童謡詩人野口雨情と親交があったこともあり、1924年に柳波と童謡舞踊を考案した。

柳波の方は薬剤師でもあったらしく、きむ子の美容液開発販売事業も手伝った。柳波は時局に協力し、戦中は軍国ものを作詞しているけれど、「うみ」も「おうまの親子」もやはり名作だと思う。

現存する写真のきむ子は、キリっと一流の余裕と威厳があり、本当に美しい。彼女の童謡舞踊なるもの、どんな感じだったのだろうか。動画を探してみたものの、出てこなかったのが残念である。

女のきっぷ――逆境をしなやかに

女のきっぷ――逆境をしなやかに

 

 


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