Ally Bally Bee

夫のDV・モラルハラスメントから逃れて娘と二人暮らし。全ての人が生きやすい社会になることを願いつつ、今ひとり親 として出来ることをあらゆる角度から考えていきます。

セルフカット

ここ最近仕事のぼやきが多くなっていますが、今日も休みだけど仕事のため職場に向かってます。

経済的には少し見通しがたったとはいえ時間がなく、美容院に行きたいな、と思いつつなかなか行けていないです。服も買いたいな、と思いつつ休日に子連れだとゆっくり選ぶことも出来ないので買えていないです。ネットで買うしかないのかな。
暑くなり、髪が鬱陶しいので昨晩、セルフカットをしてみました。もともとパーマをかけていたので、技術の無さも目立たないかな、と思うのですが、ロングをセミロングに。セルフカットの技術を向上させたいです。良い方法をみつけたらまたこのブログに書きます。

肩こり改善しました

30代も後半にさしかかって転職し、色んな面で苦労しています。シングルでなくても出産でいったん仕事をやめた女性が再就職するのも今の私くらいの年齢なのかな、と思います。

若い頃と違って体力も無くなってきているので、4月当初は電車で立ってる1時間の通勤だけで疲れていました。鞄の重みで肩の痛みやこりもひどくなり、弁当や飲み物は持ち歩かないことにしたのですが、改善されず。

ある日、鞄が壊れたのをきっかけにリュックに切り替えました。片側だけの肩にかかっていた負担が軽減され、すごく良いです!

肩から腕のだるさは軽減され、痛みもこりも無くなりました。

シングルマザーは健康管理が本当に重要。肩凝りに困っている方、リュックを試してみてはいかがでしょうか。

生きるって大変だ

4月に転職してから、激務が続いており、1日の平均残業時間は3~4時間です。勤務時間8時間プラスに残業時間と通勤時間往復2時間強で、家に帰ったら子どもと接する時間もほとんどなく眠るだけの日々。それでも、仕事を割り切って切り上げて帰っているので、仕事に追われているという感覚は常にあります。

今日は、帰りの電車の中で過労死の記事をずっと読んでいました。残業時間月60時間を超えたら過労死を意識して対策を考えた方が良いというような記事もありました。

23時代の駅は疲れ切った顔の労働者にあふれていました。

父親(母親)と接する時間なく眠る子どもたち、夫(妻)の助けを得られず、子育てや介護に追われる妻(夫)、追い詰められて病んでしまう未来の彼らの姿が、電車に同乗している会社員の背後に見えます。独身者であっても、様々なことを犠牲にし働いているのだろうな。

持ち帰った仕事を今からします。

生きるって大変だ。

絵本を読む時間

DV被害者と言っても、子どものいる人もいない人も、結婚していない人も、離婚していない人も、離婚している人も様々いるけれど、誰にも共通しておすすめしたいのは、絵本を読むことだ。

絵本は一冊900~2000円くらいなので、ちょっと高価なものと思うかもしれないけれど、古本屋や中古本屋、インターネット等で探せばきっと気になる本が数百円で手に入るはず。字の量やページ数も少なく、読んでも疲れないけれど、それでいて深い。

私は仕事をしている平日、手のかかる料理を子どもに作ってあげられていないことにもどかしさを感じている。でも、絵本という心の栄養はたっぷり摂らせているという自負がある。絵本を買って家に帰る時は、農家から直接買い付けた新鮮な野菜を買って帰る時のように満足した気持ちになる。そして、その絵本は子どものためばかりではなく、私自身の心も強く、たくましくする貴重な栄養源になっている。

子どもに絵本を読んで寝かしつけた後、これを書いているけれど、ふと、いつか絵本の読み聞かせをせがまれない日が必ず来るのだろうな、とちょっと寂しくなった。

絵本は、子どもと一緒にどこか外出をしたり、遊んだりするのと同じ、子どもと共通の体験だ。子どもは字も読めるようになり、絵本もひとりで読めるはずだけれど、やっぱり私に読み聞かせを毎晩せがむ。二人でファンタジーの世界を冒険していたのに、ひとりで歩き出す日が来たら、きっと喜ぶべきなのだろう。でも、淋しい。この時間に限りがあることを認識して、絵本を読み聞かせる時間を大切にしていきたい。

 

 

ディズニー映画をDVサバイバーとして観る

ディズニー映画は、小学生の時以来大人になるまでほとんど見て来なかったのですが、『アナと雪の女王』をきっかけにちょっと興味を持ち始めました。その時代の女性観が如実に反映されている気がして、DVサバイバーの視点で観てみたら面白かったです。いくつか観た感想を書きます。

 

アナと雪の女王』(2013年)

これはDVサバイバーには、共感できるところが多い作品だと思います。エルサとアナという二人の主人公の姉妹の愛の物語で、男女間のロマンスも物語の要素ではありますが、主軸になっているわけではありません。姉のエルサは強いパワーを持っているけれど、その力を出すことを自分で抑えて生きていました。ある時、そのパワーをコントロールできず、その力がまわりの人に知れてしまいます。逃げ出したエルサは自分の氷の宮殿を作り、そこに閉じこもるのですが、一方で、自由でいられるよろこびを感じ、自信を取り戻します。

結婚し、仕事を辞めて家庭にいながら育児をし、夫のパワーのコントロール下に置かれて不自由を味わっていた女性が、そこから逃げ出し、自分を取り戻していくストーリーと重なり、まだ夫のもとから逃げ出すことが出来ていない段階の人にも、その勇気を与えるような映画だと思います。

 

塔の上のラプンツエル』(2010年)

これも、塔に閉じ込められて、不自由な生活を送っているラプンツェルと、家庭のイメージが重なりました。DVの種類の中の社会的隔離のイメージです。

 

美女と野獣』(1991年)

主人公のベルは、本が好きな娘でした。英国ガーディアン紙の記事で、ダービー大学の研究者が「シンデレラ」を読みすぎた女子は、将来破滅的な恋から逃れられない恐れがあると発表していたのを思い出しました。パートナーから虐待を受けた女性を調査したところ、忍耐、同情、愛情で相手の行為を変えられると虐待に耐えていた女性が多かったというものです。

DV夫と結婚する以前の私も、少なからず夢見がちな部分があり、なんだか昔の自分とベルがかぶりました。王子に変身した野獣がDV男にならないことを祈ります。

 

リトル・マーメイド』(1989年)

自分自身を美しい声と引き換えに人間の姿に変えてまで、王子の愛を得たいと思う人魚の女の子。男に気に入られるためにはなんでもするという健気な女性を好きな男は、なんでも自分の思い通りにさせたいという欲求も強いかもしれないな、など思いながら観ました。

 

不思議の国のアリス』(1951年)

人の意見に左右されず、自分でものを考え、意見もはっきり言える強い女の子。アリスはいつも素敵です。

 

シンデレラ』(1950年)

白雪姫』(1937年)

これは、もう半世紀以上前の作品に関わらず、現代も男性が求めている理想の女性像なのかな、と思います。

 

ポカホンタス』や『ムーラン』もまた観たら追加したいと思っています。

 

アナと雪の女王 (字幕版)
 

 

残業後、帰りの電車で思うこと

この4月に転職しました。片道1時間強、往復2時間半くらい通勤にとられることにもその通勤時間立って過ごすことにも少しずつ慣れてきましたが、子どもと一緒に過ごせる時間は相変わらず少なく、頑張っているのに状況はあまりよくなったと言えません。

別居時:お金がなさ過ぎて仕事を3つかけもち→子どもと過ごせる時間が少ない

離婚成立後:手に職をつけるため、仕事をしながら資格取得のため勉強→子どもと過ごせる時間が少ない

資格取得し就職後:安定かつそこそこの収入の職場は遠方かつ残業多め→子どもと過ごせる時間が少ない

子どもと過ごせる時間を持ちたいという願いはどうしたら実現できるのでしょうか。職場の近くに引っ越すことも考えましたが、待機児童問題で、引っ越しもスムーズにできないのです。

夜帰りが遅くなった時、同じ車両に乗っている人を見ながら「この人たち家庭は持っているのかな。子どもがいるのなら親任せ、配偶者任せなのかなあ」といつも思います。そういう私も親任せで仕事をしています。

ひとり親の支援が乏しい状態がこのまま続くなら、将来、我が子が仮に子連れシングルになった場合も、親という資源が私のみで大変だろうと思います。自分の子に離婚するという選択肢を残してあげるためにも、ひとり親の現状を変えていきたいです。

反発と共感の分岐点

元夫のDVを体験して、経済的・時間的・精神的に余裕がない中子育てをし、「世間の目」をものすごく意識していました。自分自身を常に「世間の目」という眼鏡をかけて見て、「世間の目」からダメと判断されないように過剰に気を遣っていました。

子どもと外出してちょっと帰りが遅くなること、ちょっと部屋が汚くなることを、誰に見られているわけでもないのに「だらしない母親」「ネグレクト(育児放棄)」と思われるのではないか気にしたり、子どもが泣くと「虐待」していると思われるのではないかと考えたり、異性と二人きりでいることを可能な限り避けたくなったり、夫がいる妻であれば日常生活の中で普通に起こるかもしれないことが、怖くて仕方がありませんでした。

自分が完璧にしていないと、「だからシングルマザーは」というレッテルを貼られそうで怖かったです。そういう心理的なプレッシャーを感じながら生きているシングルマザーは多いのではないかと思います。

シングルマザーの関与する虐待や犯罪に関心を持ち、さらに犯罪全般に関心が広がりました。

鎌田彗著『橋の上の「殺意」』は、33歳のシングルマザーが関与した2人の子どもの死亡事件についてのルポタージュです。

このシングルマザーに共感した人は少なくないと言われています。一方で、マスコミに煽られた世間の処罰感情は強く、彼女には死刑が望まれていました。

斉藤学医師はその反発と共感の分岐点を「幸せに暮らしているひとと精神科医を訪ねなければならないひととの差」と表現しています。

シングルマザーが幸せではないとは限りません。ただ、困窮度合いのデータで見るだけでも、かなり生き辛い状況は現にあります。誤解されて、偏見を煽られて、罰せられたのは私だったかもしれない、と思わずにはいられない本でした。