【介護福祉士の勉強】リア王の末裔
- 作者:和田 秀樹
- 発売日: 2009/06/05
- メディア: 文庫
和田秀樹著『困った老人と上手につきあう方法』を読む。リア王は、困った老人の象徴という話が面白かった。
私は40代前半だ。介護福祉士の資格をとるために勉強をしている。障害福祉の仕事を現在している。祖父母が亡くなって以来、高齢者福祉にはさほど興味なく過ごしてきた。未来の可能性に満ちた児童、多種多様で個性的な障害者と接することに、より興味を持ってきた。
今している介護福祉士の勉強には障害福祉のことも含まれるが、高齢者介護を想定した内容が多い。勉強した分だけ興味が出てくるので、最近は高齢者のこともよく考える。
ヘルパーの勉強をはじめてしたのは、祖母の物忘れがはじまった20年ほど前。祖父母が高齢者になったというきっかけがあった。
今は、自分の両親が高齢者になっており、自分自身が40代になり、老いや老後のことを意識するようになったという時期的なものもあると思う。
「困った老人」となるのは、前頭葉の老化が原因だ。そして、その前頭葉の老化は早ければ40代からはじまるというので、私も他人事のように言っていられない。
肉類を積極的に食べてセロトニンを増やすという方法も神経伝達物質を増やすのに有効なようなので、肉を控えるのはやめようと思う。両親にも肉の摂取を控えなくても良さそうだ、と話してみよう。
さて、認知症による症状は、とくに初期から中期の場合、その言動に元々のパーソナリティや知能が色濃く反映されるものらしい。自分が認知症になった場合どんな言動をとるか想像してみた。
物事の捉え方がネガティブであるよりポジティブな方が、認知症になった後もその瞬間瞬間を楽しく生きることができそうだ。ただ、本人がいくらポジティブ思考であったとしても、介護者の対応と環境如何で、その人の瞬間瞬間が辛く耐え難いものにもなる。介護者の専門的知識と経験に基づいた対応、態度は本当に重要だ。