Ally Bally Bee

夫のDV・モラルハラスメントから逃れて娘と二人暮らし。全ての人が生きやすい社会になることを願いつつ、今ひとり親 として出来ることをあらゆる角度から考えていきます。

ヒトのひとり親

プラネットアース DVD-BOX 1 episode 1‾episode 4

プラネットアース DVD-BOX 1 episode 1‾episode 4

  • 発売日: 2006/08/25
  • メディア: DVD

プラネットアースを観ていて、自分はヒトという動物なのだなぁ、という認識が強くなった。

『オスとメス=性の不思議』は、という経緯で読んでみた本である。

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鳥の仲間の多くは、両親が揃って世話をします。哺乳類は、雌が母乳を出すので哺乳類というくらいですから、必ず母親が世話をします。父親も一緒に世話をする哺乳類はほんの少ししかありません。

魚や両生類では、まったくなんの世話もしないもの、雄親だけが世話をするもの、雌親だけが世話をするものとまちまちです。両親がそろって世話をする種はほとんどありません。爬虫類のほとんどは、親による子の世話がありません。卵を抱いてまもるニシキヘビや、子の世話をするワニは例外です。

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プラネットアースでみたシロクマも、父熊が不在の中、母熊と子熊が食糧探しの過酷な旅をしていた。両親が揃って世話をする種はほとんどないなら、ひとり親は地球規模で考えるとメジャーなのか、と思った。

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繁殖のために個体が費やす時間とエネルギーは、配偶者獲得のための配偶努力と、生まれた子の生存率を上げるために行う子育て努力に分けられます。ダーウィンは、配偶者獲得のための闘いは、雄に固有の性質と考えました。トリヴァースは、そうではなくて、雄同士が闘うことも雌同士が闘うこともあるだろうと考え、その競争の様子を決めるのは、配偶努力と子育て努力の差し引き関係にあるのだと考えました。

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ヒトの雌は、子育て努力が大きいから、配偶努力は概して小さいのかと何だか腑に落ちた。とすると、子育てをしないであろう年齢の雌は、雄同等に配偶努力をする必要があるのだろうか、というより、子育てを意識しないなら、雄にとっても雌にとっても配偶努力は必要ないものなのなのだろうか。

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難産になったことと子育てに非常な労力がかかることの二つは、ヒトの生物学的特徴といえます。ところが、この二つの特徴はともに、ヒトの女性が単独で子育てをしていくことを不可能にしました。子どもを育てている間も、女性は、まず自分自身を支えていかねばなりませんから、女性が単独で自分の生活を支え、なおかつ子どもを育てていくことは、不可能となるでしょう。地理的、歴史的にさまざまな民族を眺めてみても、母親が単独で子育てをするのが普遍的な社会は一つもありません。

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ヒトがひとり親として生きていることはすごいことなのだと思った。