Ally Bally Bee

夫のDV・モラルハラスメントから逃れて娘と二人暮らし。全ての人が生きやすい社会になることを願いつつ、今ひとり親 として出来ることをあらゆる角度から考えていきます。

新型コロナウィルスと医療従事者

福祉の仕事をしている。新型コロナウィルスが感染拡大しても、例えば寝たきりの方であったり、身寄りのない独り暮らしの方の支援もあるので、仕事がなくなることはない。ご利用者さんがコロナに感染した場合も、医療と連携して支援を継続する必要がある。その場合着用できる防護服が、僅かながら職場にもあるようだ。

新型コロナウィルスとの戦いの最前線にいる医師や看護師の姿をニュースで見ると、フランチェスコ会創始者として知られるカトリック修道士、アッシジの聖フランチェスコを思い出す。フランチェスコは、当時恐れられていたハンセン病患者を抱擁し、看病をした。

自分にうつるかもしれないというリスクを知りつつ、そこにあえて近づくのは勇気のいることだ。愛や、使命感、その他自分の内外からの相当なプレッシャーがなければ、出来ない。

アメリカで新型コロナウィルス感染者の医療にあたっていた医師が、自らも感染し、最終的に鬱になり、自殺したというニュースを読んだ。痛ましい。

医師は、エリートだ。自分の感情のコントロール能力も高い人だったのかな、と思う。

もし、私が同じ立場の医師だったとして自分の身や家族を守るために、その仕事をしないと決めたら、患者を見捨てた、同僚に申し訳ない、と自分を責める気持ちでいっぱいになると思う。まるで踏み絵だ。どちらの道を選択しても苦しい。

ハンセン病患者を抱擁したフランチェスコに私は憧れるけれど、自分はそのようにあれるのか。夫など、ほかの人に娘を託す選択肢がないひとり親という状態だと、そう出来ない可能性のほうが高いと思っている。

当時のフランチェスコや、過酷な労働条件下にある医療従事者とは条件がまったく違うが、ご利用者さんがコロナに感染し、私が支援に向かうことになったとき、私は試されることになる。その時が、来ないで欲しいと思う。今出来るのは、免疫、ウィルスに対する抵抗力を高めておくことくらいだ。