母の再婚相手
私の母(娘にとってのおばあちゃん)は、私の実父と離婚しており、その後再婚している。その母が、70歳を目前に、離婚前提の別居をすることになった。
再婚相手との結婚期間は20年を超えている。2人は、それほど、仲の良い感じはしていなかったし、幸せそうではなかったけれど、何となくこのまま添い遂げるのだろうと思っていた。
急に離婚の話が出てきて、ひとりっ子の私は、両親の老後の生活に責任を感じたり心配している。夫婦が助け合って生活していたなら、まだ肩の荷が軽かったのに、と少し心配事が増えた気がしているが、母が、夫からのDVに晒されているよりはずっとマシだと思っている。2人よりひとりの方が幸せになれるなら、それでよかったと思える。
母の再婚相手とは、家族のように接してきたと思うが、母と再婚相手の関係が良くなかったので、私は彼に気を遣いつつ付き合ってきた。
2人が喧嘩し、母が相手を非難していると、話半分に聞くようにしてはいても、相手をより良く思えることはなかったし、客観的に母が良くないと思う時は、彼に対して申し訳ないと思い、喧嘩が長引くと一緒の日常生活も気まずかった。
私にとって、母の再婚相手は、どこまでたっても母の再婚相手であり、母との関係が終われば、そこで終わる関係だった。この件で、彼と話し合うこともない。
母の再婚相手にとっての私も同様なので、母の再婚相手と私の関係は終わった。
母と母の再婚相手が、もっと仲良しだったとしたら、どこまで仲良くなれたのだろう。