Ally Bally Bee

夫のDV・モラルハラスメントから逃れて娘と二人暮らし。全ての人が生きやすい社会になることを願いつつ、今ひとり親 として出来ることをあらゆる角度から考えていきます。

「当事者意識」を持って社会を変えていくこと

DV問題でそれでころではないという感じでもあるのですが、一人っ子なので親の介護問題も気になる30代です。離婚する時の選択肢って親元に戻るか親元に戻らないか大きく二つに分けられますが、たとえ同居を選ばなくても介護問題は避けては通れません。結婚をしていなくて子どももいなくて独身であっても親が生きている以上必ず直面する課題です。

上野千鶴子先生に、当時26歳の古市憲寿さんが質問していく形式の『上野先生、勝手に死なれちゃ困りますー僕らの介護不安に答えてください』を読みました。上野先生の『おひとりさまの老後』は読んでいませんが、離婚を選択した以上、私も「おひとりさま」なので、DV問題、子育て問題と同時並行して、親の介護問題や自分自身の老後についても考えておかなければならないな、と思ったからです。

本を読んで再確認したのは「当事者意識」を持って社会を変えていくことの大切さ。高齢者って女性やDV被害者やシングルマザーと同様やはり社会的弱者になるわけです。私がDVやシングルマザーについて考えることって広くは社会的弱者について考えることです。と考えると、誰もが長生きしたら平等に高齢者という社会的弱者になるというのはとても良くできているなぁ、と思います。誰もが自分自身もいつかは高齢者になるのだと思いをめぐらすことで、社会的弱者に共感するきっかけを得られるからです。同じ社会的弱者ということで、誰もが当事者にならなくてもフェミニズム問題も考えられるはずなのだということに気付き、少し希望が生まれました。とはいえ、私自身も若い頃は自分が社会的弱者という認識を持てずにいました。結局DV被害者になることで社会的弱者としての当事者意識を強く持つことが出来たわけで、このような気付きを高齢者になる前に持てたことは良いことである、とプラス思考で考えようかな、と思います。