Ally Bally Bee

夫のDV・モラルハラスメントから逃れて娘と二人暮らし。全ての人が生きやすい社会になることを願いつつ、今ひとり親 として出来ることをあらゆる角度から考えていきます。

ベアテさんのしあわせのみつけかた

憲法の女性の権利に関する条項を作成してくれたベアテ・シロタ・ゴードン。下に引用する二四条の中には「法律は個人の尊厳と両性の本質的平等に立脚して、制定されなければならない」とあるが、現在子の養育費もないままに別居が長引いているのに離婚させてもらえていない状態の私からすると、離婚に関して個人の尊厳と両性の本質的平等が守られているとは思えない。

日本国憲法第二四条

婚姻は、両性の合意のみに基いて成立し、夫婦が同等の権利を有することを基本として、相互の協力により、維持されなければならない。

配偶者の選択、財産権、相続、住居の選定、離婚並びに婚姻及び家族に関するその他の事項に関しては、法律は、個人の尊厳と両性の本質的平等に立脚して、制定されなければならない。

カップルであっても夫婦であっても一方が「離婚したい」という状態になってしまえば、基本的に関係は破たんしている。婚姻が紙切れ一枚でたやすいものなのに、離婚に関しては両者の合意が無い限り、かなり限定されたものになっているというのはどう考えてもおかしいと思う。

と、ベアテさんがせっかく作ってくれた条項が生きていないと感じる中ではあるが、そんな中で生きるヒントを得ようとベアテさんのしあわせのつかみかた』を読んだ。ベアテさんが妊娠・出産した1950年代はアメリカといえども女性が家庭を持ちながらしあわせに働くことが困難な時代で、そんな状況は今の日本と大差ないどころかもっとひどかったようだ。そんな中で、ベアテさんは、素晴らしい伴侶の協力もあって、出産後1カ月で働きはじめていて、「自分が仕事をしていたからこそ、子どもといるしあわせを、より強く感じることができたと思うのです」と書いている。子を養うために、たとえ自分が嫌でも働かなければならないシングルママとして「もっと子どもと一緒に過ごしてあげられたら」と思っている私には心強い言葉だった。「忙しいからこそ、子どもとの時間を最優先にできる」、「働いているからこそ、家族の結びつきも強くなる」、そう思えると忙しいシングルママも少しほっとできるのではないか。

ベアテさんのしあわせのつかみかた

ベアテさんのしあわせのつかみかた