Ally Bally Bee

夫のDV・モラルハラスメントから逃れて娘と二人暮らし。全ての人が生きやすい社会になることを願いつつ、今ひとり親 として出来ることをあらゆる角度から考えていきます。

テレビと災害と仕事

20年ほどテレビの無い生活を続けている。テレビが嫌な理由は、テレビがあったら見てしまうので他のことをする時間がなくなるから。テレビがあったら見たい番組がありすぎて、録画しても追いつかず追い詰められているような気になるだろうから。
というわけで、テレビの魅力を認めていないわけではない。
テレビの映像として見ることで現実感が無くなってしまうこと、テレビを見ないほうが、マスメディアの意図的な操作の影響を、受けずに済むことはあると思うけれど、テレビを見ないデメリットもあるのだろうな、と思っている。
ニュースは、主にネットで見ており、職場で、余裕のある時は新聞にも目を通す。これらは、能動的なことだけれど、テレビは、人を受動的にする媒体なので、テレビを見ることにより、自分が積極的に知りたいとは思っていない情報を得ることでき、刺激を受け、視野が広がることもあると思っている。
東日本大震災の時も私はテレビを見ていなかったが、先日の台風19号の際は、たまたまTVのある場所にいて、ニュースを見ていた。同じ映像が繰り返し流されていた。その中で自分がさらに知りたくなった情報はTVにら出てこなかったのでネットで調べた。
台風19号の時は、川越市で孤立した特別養護老人ホームが気になった。ご利用者のこともあるけど、それ以上に、そこで働く職員はどんな思いでいるのだろう、と、職員の気持ちを考えていた。
暴風雨の中、歩いている人や車に乗っている人の映像が映ると、仕事で移動せざるを得ない状況なのかな、と思い、もしそうなら雇用主は従業員の安全配慮義務を怠っていると、勝手に想像し、腹を立てていた。
災害時に、仕事に就いていなければ助かっただろう殉職した人もいるし、災害時に仕事として動いてくれた人がいるおかげで助かった人もいる。
仕事をとらず、自分の命を守ろうとした人、自分の命を顧みず他者を助けようとした人、どちらが良いとか悪いとかではなく、どちらも命を守る行動という意味で正しいと思う。
仕事だからとか関係なく、今、目の前にいる人が困っていたら助けたい。自分の家族もそうやって助けてもらえるという社会に対する信頼感を持てたら良いな、と思う。
残念だったのは、避難してきたホームレスの受け入れを拒否した自治体があったこと。仕事として、住所が無いとホームレスを受け入れることが出来ないと判断した公務員がいるということだった。こうなると、社会に対する不信感が募ってしまう。
仕事から離れ一個人としてだったらとっていたであろう、とりたい行動と、勤務中だからとらなければならなかった行動と、ギャップのある人はいると思う。
思えば、私の前職は、仕事としてしなければならないことと、個人としてしたいことのギャップが大きかったのが1番大きなストレスだったような気がする。