Ally Bally Bee

夫のDV・モラルハラスメントから逃れて娘と二人暮らし。全ての人が生きやすい社会になることを願いつつ、今ひとり親 として出来ることをあらゆる角度から考えていきます。

ありがとう 先生

娘が、保育園を卒園しました。母に、きっとすごく泣くよ、と予言されていましたし、私自身もたくさん泣くだろうと思っていたのに、卒園式も、最後の登園日も不思議と涙は出ませんでした。
でも、卒園式に、前の保育園でお世話になった先生からの私と娘に宛てた手紙を人づてに貰い、それを読み、何度も泣きました。
娘を保育園に預けた時(このブログを始めた頃)から3年間、1番辛かった時をずっと支えてくれた先生です。その先生は、私よりちょうど10歳くらい年下の、新卒の若い先生でした。本当に愛を持って娘を育んでくださり、私は毎日の交換ノートに書かれたメッセージを見るだけで泣きそうになるくらいありがたく感じていました。
DVの事情を詳しく話したら、当時の園長先生は、その先生を3年間も娘の担任としてくださいました。園長先生の配慮にも、とても感謝しています。
今の今まで、私は自分が娘を育ててきたという実感があまりありません。保育園の先生と、近くに住んでいたおじいちゃん(私の父)に育ててもらったという実感が強いです。
乳幼児期に特定の人との安定した関わりを持つことで愛着を形成できなければ、子どもは、人間に対する基本的信頼感を育むことが出来ず、その後の人間関係にも大きな影響を及ぼすようです。
園長先生の配慮は、本当に正しく、ありがたいものでした。娘は今しっかりと、人に対する信頼感を持つことができていると思います。
私は、娘を保育園に預けながら、トリプルワークをしつつ裁判を闘ったり、仕事後に夜間の学科に通い資格取得を目指したり、娘をひとりで養うというプレッシャーから極端に忙しい職場で働いたりということを続けてきました。
離婚できていないことや、いつみつかるかわからない恐怖、貧困から脱しなければというプレッシャー等で、精神的には常に不安定、娘と気持ちの余裕を持って関わることが出来なかったばかりではなく、子どもと接する物理的な時間も足りませんでした。
3年間担任をしてくださった先生への想いが強すぎて、ほかの先生にも、もちろん感謝しているのに、涙が出なかったのかもしれません。よく育ってくれたとは、日々思っているので、卒園だからといって特別涙が出なかったのかもしれません。自分が育児をしてきた実感が無いので「よくここまでやってきたね」という自分に対する感動も薄かったのかと思います。
本当は、その先生だけではなく、ほかの先生方、ひとり親仲間、職場の人、友人などにもたくさんお世話になった6年間でした。
人に対する信頼感を失っていた私が、今再び人に対する信頼感を持てているのも、その人たちが支えてくれたおかげと、感謝の気持ちでいっぱいです。
4月から、娘は小学生です。ようやく、私自身も、再スタートできる気がしています。