Ally Bally Bee

夫のDV・モラルハラスメントから逃れて娘と二人暮らし。全ての人が生きやすい社会になることを願いつつ、今ひとり親 として出来ることをあらゆる角度から考えていきます。

教育って何だろう

先日、子供の保育園の保護者会に出席して他の保護者の方の話など聞き、みんな教育熱心なんだなぁ、と思いました。我が子の通う園は、のびのびとした保育方針で私は大好きなのですが、他のお母さんの中には、もっと教育に力を入れて欲しいとの意見が多く、教育って何だろう、と改めて考えるきっかけになりました。

保育士資格取得のための勉強の中では幼児教育ということについてあまり学ばなかった気がします。幼保一体化と言われているのだから、幼児教育の勉強でもしてみようかなと、手はじめに、家にあった「シュタイナー教育と子供」を読んでみました。

次世代の若者を定められた社会形態に合うように教育をするという理想を最も重要視するのは、大体において有害な教育である。教育の真の目的は、次世代の若者が最もいい状態で自らの社会形態を創ることができるようにすることであるべきである。A・C・ハーウッド著「シュタイナー教育と子供」

ロバート・オーウェンが、自分が経営するニュー・ラナーク紡績工場の従業員の子供のため模範となる学校を開いたとき、年老いた職工を幼児の先生に選んで人々をあっと言わせた。この男性は読み書きはほんど出来なかったが、子供を愛し、子供が喜ぶものを見つける才能を生まれつきもっていて、家庭では、怒りっぽくて自分で何でもかんでもやりたがる妻のせいで多大の忍耐力を身に付けていた。オーウェンがこういう選択をしたのは完全に正しい。というのも、こういう幼児に必要なのは普通の意味の教師ではなく、子供が正しくて豊かな活動を見出すように手を貸す才能を生まれつきもち、脇に退いて子供が自分の力を発揮するように仕向ける献身的な愛情を持っている人物だからである。こうした生まれつきの才能や献身的な愛情はまれな能力であり、現代ではそれを生まれつきもっている人を探すのは至難のわざだろう。A・C・ハーウッド著「シュタイナー教育と子供」

 

保護者の方々が言っていた教育はこんな教育ではないのだろうな。「教育ってなんだろう」と考え始めたら深いです。