Ally Bally Bee

夫のDV・モラルハラスメントから逃れて娘と二人暮らし。全ての人が生きやすい社会になることを願いつつ、今ひとり親 として出来ることをあらゆる角度から考えていきます。

子どもも読めるDVの本(娘に読んで欲しい本)

夫から暴力を受けている大人の妻ですら暴力を受けていることを自覚し逃げだすということが困難なのに、親から暴力を受けている子どもであればそれはさらに困難になる。大人向けのDVの本はあるけれど、子ども向けのそれはより書くのが難しいだろうし、なかなか無い。

図書館でタイトルが面白くて手にとった『ザ・ママの研究』は、偶然にもDVに詳しい信田さよ子カウンセラーが書いた子ども向けの本だった。最初にママのタイプが「Yes-Noチャート」で診断出来て、その傾向と対策が書かれている。雑誌のように読みやすい本でありながら、内容は鋭く的を射ていた。それぞれのママタイプの裏にあるパパの問題にも触れ、DVについてもその本質が子どもにもわかるようにしっかり書かれている。DVについて子どもに語ることは難しいことだけれど、それを子どもが認識し、両親を客観視できるよう研究する方法が書かれており、信田氏の素晴らしい仕事に思わず拍手を送りたくなった。娘はまだ小さくて字が読めないけれど、この本が読める年頃になったらぜひ読んで欲しい。

娘から私はどんなタイプと診断されるのだろうか。私は自分の母ではなく、自分自身のことを客観視してタイプ診断してみた。診断結果は「(女をアピって生きていく)ツンデレ小悪魔ママタイプ」。女をアピールするどころか、女子力が無さ過ぎるという自覚がある私は「なんだ、はずれてるよ」と思いながら読み進めたけれど、その中の文章にギクッとした。私の最近の信条「ママが幸せじゃないと子どもを幸せにできない」という言葉が出てきたうえに、妻(今は妻ではないけれど)・ママ・女の三つをどれも大事にしようと思っているということまでズバリ言い当てられていたからだ。そんなママは痛いらしい。自分の「痛さ」を自覚しなければならないなぁ、としみじみ思う。

増補 ザ・ママの研究 (よりみちパン!セ)

増補 ザ・ママの研究 (よりみちパン!セ)