難しい離婚の場合、警察や裁判所がぐっと身近に感じられるようになる。
私はDVの被害が一番ひどいとき、それまでむしろ恐れていた警官、交番、パトカーを見て安心するようになった。家でいくらひどい喧嘩をしていても、近所の人が気付くくらい罵倒され、暴力を奮われていても、近所の人は助けてはくれない。それが道端でもスーパーでもまわりの人は怖がって、もしくは夫婦間の問題に立ち入るべきではないと思ってか助けてはくれない。
DVについて自分の知り合いにも家族にも迷惑や心配をかけたくなくて話せないことがある。警察に話して2次被害を受けることもあるのだけど、身の危険を感じたとき警察が最終的に頼みの綱となる。
調停、裁判を経験すると裁判所が身近になる。弁護士に相談するときもそうだけれど、調停、裁判の場では緊張感の中で、第三者にわかりやすい話をする必要がある。変なところで揚げ足をとられないよう、曖昧な答え方よりはっきりした言い方が求められる場合が多い。裁判所でも2次被害に遭うことはある。
これから調停や裁判を控えている人には厳しい話だけれども、自分自身が被害者であることを一番良くわかっていて、夫に明らかに不利に見える点があっても望むような判決が得られることは少ない。この映画は刑事裁判を扱っているけれど、民事でも同じようなことが言えると思う。
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