Ally Bally Bee

夫のDV・モラルハラスメントから逃れて娘と二人暮らし。全ての人が生きやすい社会になることを願いつつ、今ひとり親 として出来ることをあらゆる角度から考えていきます。

モラハラ被害者はモラ夫の実家に相談できるか

私の場合、モラ夫のご両親と会ったのは妊娠してからだった。妊娠前にご両親にお会いしていたらモラ夫と結婚するという間違いをしなくて済んだかと言えばそうではないと思う。

DVの本を読むと、モラ夫の育った環境が大きく影響していることや被害を受ける女性が育った環境もまた影響していることが書かれてある。全く関係がないかと言えばそうではないと思うのけれど、こんな家庭だからモラ夫になった、モラハラ被害を受けるようになったという風に考えることは二次被害を生む危険もはらみ、間違いだと思う。これは、「人を見る目」で書いたことにもつながるけれど、私は誰でもモラハラ加害者になる危険があり、被害者になる危険もあると思っている。モラハラ被害者に「相手の育った家庭環境を見たら気付けたはずだ」「あなたがモラハラ被害を受けたのはあなたの家庭環境の影響です」などと簡単に言うのは避けるべきだ。

私の夫の両親の印象は、息子を信頼し、いつでも認め、怒らない人たちというものだった。これが、モラ夫の両親ではなくて、理想的な夫の両親だったら特に問題ではないと思う。私は夫に不信感を抱いた状態でご両親に会い、無礼だとは思ったが夫についてご両親に相談をしたことがある。お父さんは、何も答えてくれなかった。お母さんは、自分で判断してください、とのことだった。

モラ夫の言動はパターン化しており、驚くほどの共通点があるけれど、両親の対応は様々だろう。ただ、モラハラ被害者が共通して抱くだろうジレンマについてはある程度共通点があるのではないかと思うので、私が感じたこと、私に起こったことを箇条書きでまとめておきたい。

モラハラ被害者はモラ夫の実家に相談できるか

  1. モラ夫の両親は子どもを信頼し、守りたいという前提がある。
  2. モラ夫のことを相談することは、少なからずモラ夫の両親を不快にさせ失望させるものであり、失礼なことである。
  3. モラ夫のことをモラ夫の両親に相談すると、モラ夫の両親はまずモラハラ被害者に悪印象を持ってしまいがちである。よってモラハラ被害者はモラ夫の両親が味方になってくれる可能性が少ないのではないかと真実を伝えるべきか伝えないべきか悩む。
  4. モラ夫は外向きには「いい人」のフリがうまいし、自分の実家に対しても「いい息子」でいたがる傾向があるので、モラ夫の友人・知人や職場の人はもとより、モラ夫の両親もモラハラの事実を認めてくれない可能性が高い。
  5. しかし、モラ夫の両親以外にモラ夫に影響を及ぼせる人間はいないようにモラハラ被害者は感じてしまう。
  6. 勇気を出してモラ夫の両親に相談をすると、モラ夫を信頼しているモラ夫の両親はモラ夫にモラハラ被害者からそのような相談を受けたことをモラ夫に話してしまう。
  7. 結果、モラハラ被害者はモラ夫から「よくもうちの親にそんなことを話したな」とモラハラ被害者に更なる攻撃を加える。
  8. モラ夫は平気でうそをつき、モラハラ被害者が悪いことにするのでモラ夫の両親からもモラハラ被害者は悪者に仕立て上げられてしまう。
  9. モラハラ被害者は、現実を知らせるために仮にモラハラの証拠を見せたとしても、モラ夫の両親から悪く思われているため、更に傷つくおそれがある。
  10. まとめ:モラ夫の両親にモラ夫のことを伝えることはモラハラ被害者にとって決して気分の良いものではないが、自分の身を守るために勇気を出して言ったとしても、モラハラ被害者は更なる被害に遭う可能性が高くなる。他人より、自分の息子を信じるほうが、モラ夫を作ってしまった自分自身を責めずに済む楽な道だから。相手の両親と余程の信頼関係が出来ている場合以外は難しいと思う。
  11. 追記:私の場合は、モラ夫のうそにより、完全に悪者に仕立て上げられ、モラ夫の両親からは私を責める内容の手紙や電話をもらいました。モラ夫の実家からの連絡にも怯えなければならない状態になりました。