Ally Bally Bee

夫のDV・モラルハラスメントから逃れて娘と二人暮らし。全ての人が生きやすい社会になることを願いつつ、今ひとり親 として出来ることをあらゆる角度から考えていきます。

シングルママの本棚

お姫様ヴェールを作ってみたこと

斎藤美奈子著『紅一点論』は解説で姫野カオルコが言うように怖いフェミニズムの本ではなく、あえて性差というカメラアイを設けてアニメと伝記のグラフィティを見てたのしむ「抱腹絶倒エンタテインメント本」である。 しかし、私は深く読み込み、様々なことを…

子守りのこどもと日本の子守唄

わらべうたへの興味から北原白秋『日本童謡ものがたり』を読んでみました。北原白秋は昔から伝わるわらべうた、日本の童謡を愛し、戦争によって忘れられそうになっていた日本全国のうたを集める仕事をしていたようです。 子ども向けの文体で書かれたこの本で…

保育者・中川李枝子・岩波少年文庫

私が作家になったのは、どちらかといえば幸運な偶然のなりゆきで、私がまず目指していたのは保育者になることでした。それも、「デモシカ先生」ではなく、理想と信念を持った日本一の保育士になるという、夢です。実は『いやいやえん』も、書いたときから、…

ボロ物件を子どもと私の王国に!

都築響一の『TOKYO STYLE』は、独身時代の私にとって賃料が安くて狭いボロ物件でいかに心地よく暮らせるかのバイブルでした。この写真集に出てくる部屋の主に、もし子どもがいたら、ネグレクトと言われかねないモノに溢れた様々な部屋、部屋、部屋。「独身者…

見ようとしないと見えない、子どもの貧困

「(日本の)子どもの貧困は見ようとしないと見えない」、保坂渉・池谷幸司著『ルポ子どもの貧困』に登場するベテラン教師の言葉だ。子どもが手にしている携帯電話は仕事の依頼を受けるためのライフラインである場合もある。 この本には、奨学金を親にあてに…

精神鑑定の事件史

私は同居中、夫から頭がおかしいと言われ続けましたが、私の方でも夫のことを、何か病を抱えているのではないかと思っていました。なぜなら、夫は私が実生活の中で知り会った人の中でもっとも冷酷だったからです。 夫が何らかの障害を抱えていてもいなくても…

アーサー・ミラーのこどもの本

「あの劇作家アーサー・ミラーが児童書を書いていたとは!」と思い手にとった『ジェインのもうふ』。女の子が愛着の対象としているお気に入りの毛布の話。子どものぐんぐんと成長するスピードがテンポよく感じさせられるお話でした。かたちあるものは姿を変…

心理学化した社会

「AC」や「PTSD」「トラウマ」「フラッシュバック」という言葉は大衆化され、精神科医でなくとも多くの人がそれが意味するものをイメージできる。私の周辺には精神障害者として手帳を持つ子が以前から何人かいたけれど、DVやモラハラの被害者との集まりに出…

子どもたちに語り、伝えなくてはならないことの意味

終戦記念日ということで、戦争にまつわる本を読みました。ずっと持ってはいたけれど、重くてなかなか読む気になれなかった本、S・ブルッフフェルド/P・A・レヴィーン著『語り伝えよ、子どもたちにーホロコーストを知る』です。この本は、スウェーデンのヨー…

マザーテレサで救いについて考える

DV夫、モラハラ夫について、この人に救いはあるのだろうかと考えることが多い。そして自分自身も救いを求めたくなることが多い。自分の夫に対する怒りの気持ちをどこに持っていったらよいかわからなくなるからだ。私は彼を「許そう」としてきただけにそれが…

中立的立場が意味すること

お盆休み、DV・モラハラの被害者にとって、普段の日より苦痛なものになるかもしれないことはゴールデンウィークや年末と同様だ。お盆は実家を含むイベントであることを考えると、夫の実家に行って普段以上の苦しみを味わっている被害者が大勢いるのだろうと…

石井十次

石井十次(1865-1914)は、1887年に児童養護施設の基礎となる「岡山孤児院」を創設した人です。熱心なキリスト教徒で、ルソーやペスタロッチの影響を受けました。 石井十次の生涯についての本、和田登著『石井のおとうさんありがとう』を、児童書ではあった…

マルチプルインカムの暮らし方-生き方の選択

上野千鶴子と辻本清美の対談『世代間連帯』を読んだ。 例えば日本は、「2009年のデータで、働くひとり親世帯の子どもの貧困率が、OEDC諸国のなかでトルコに次いで上から2番目ということ」や、「国の教育にかける費用が、GDP比における国と自治体を合わ…

自分の満足感が最高の報酬

今まで専ら利用していた最寄りの図書館はお堅い本が多めの図書館で、それはそれで好きだったのですが、職場の近くの図書館を利用してみることにしました。図書館の利用条件は在住だけではなく通勤・通学も含まれるので、最寄りの図書館が気に入らなかったり…

生まれる前の赤ちゃん

先日図書館から借りた絵本、『うまれてきてくれてありがとう』(にしもとよう:ぶん、黒井健:え)。 子どもがお腹の中にいた時から私自身の心配事は尽きず、喧嘩、別居とずいぶん子どもには不安を感じさせてきたと思います。残念ながら別居によってそれが完…

守りのケンカ

「上野千鶴子さんの著書を読みたい」と思ってブックオフに行ったけれど価格の安いものがみつからず、ベストセラーになったという遙洋子著『東大で上野千鶴子にケンカを学ぶ』を購入し、読んだ。 タレントである遙洋子の目から見た上野千鶴子の人となりを知れ…

ピーターラビットと食育

保育士の勉強をしたこともあり、食育には結構興味があります。 ビアトリクス・ポター作「ピーターラビットのおはなし」を子どもに読み聞かせて、出てくる野菜の種類の多さに驚き、食育のためにも良い絵本だな、と思いました。ちなみにピーターの家もお父さん…

「当事者意識」を持って社会を変えていくこと

DV問題でそれでころではないという感じでもあるのですが、一人っ子なので親の介護問題も気になる30代です。離婚する時の選択肢って親元に戻るか親元に戻らないか大きく二つに分けられますが、たとえ同居を選ばなくても介護問題は避けては通れません。結婚…

離婚で救われる子どもたち

『離婚で壊れる子どもたち』、DV・モラハラの経験者としては「何もわかっていない」と思ってしまう。『離婚で救われる子どもたち』もいるのだと。 DV・モラハラの体験記をインターネットなどで読んでいると、面会交流に関して、どんなにひどい父親にでも会わ…

『子どもの連れ去り問題』を読んで

この本を手に取って読むことになったのは私の勘違いからだ。私は現在子どもが保育園から実力で夫に連れ去られることを恐れているため、『子どもの連れ去り問題ー日本の司法が親子を引き裂く』(コリン・P・A・ジョーンズ:著)というタイトルを目にしたとき…

女の子ものがたり

西原理恵子作『女の子ものがたり』は、モラハラ、DV被害に遭った人には特に心に響くものがたりだと思う。この話に出てくる主人公なっちゃんやなっちゃんのお友達の親たちはそれぞれのかたちで苦労をしていて、その中でたくましく生きる子どもの姿が描かれて…

ベアテさんのしあわせのみつけかた

憲法の女性の権利に関する条項を作成してくれたベアテ・シロタ・ゴードン。下に引用する二四条の中には「法律は個人の尊厳と両性の本質的平等に立脚して、制定されなければならない」とあるが、現在子の養育費もないままに別居が長引いているのに離婚させて…

幸福の持つ攻撃性

近藤ようこ作『悲しき街角』という漫画を読む。収められていたエッセイ「ミッキーマウスの謎」が面白かった。新婚夫婦の住むマンションの窓に大きなミッキーマウスとミニーマウスのねいぐるみが、窓の外に向けてディスプレイされていた話だ。つまり自分たち…

恐ろしかった連休・裁判所の視点を持つこと

ほとんどの人にとって楽しみなはずの連休だけれど、土日祝日休みのDV加害者を夫にもつ被害者にとっては、来てほしくないおそろしい連休だ。加害者と過ごす時間が多くなること=被害が増大することなので。 別居するまでは、いかに別居するかで精いっぱいだっ…

DV体験記を読むことの必要性についてと民間シェルターのこと

「絶望のフチからの出発~ドメスティック・バイオレンス」(監修:道あゆみ)を読む。DV被害者としては読むと辛くなる他の人のDV体験記、これを読むことも、これから闘うために必要なことだ。 裁判では詳しい資料が必要になるけれど、毎日のように行われてき…

DV被害者の実情と生活保護について

DV被害者の無職率は3割ほどで、収入源を生活保護としている人は同じく3割ほど。一般母子家庭よりもDV被害者の生活保護受給率のほうが高くなっているようだ。 DV被害者の多くは相手の追跡から逃れるためなどの理由でそれまでの仕事を辞めている。高齢になって…

時間を奪うという暴力

『弁護士が説くDV解決マニュアル』(朱鷺書房刊)を約3時間かけてとりあえずは読了した。2005年に発行された時点できちんとモラルハラスメントについてしっかりとした説明がなされており、著者のような弁護士さんに依頼できたら良いなぁ、と思いつつ読む。 …

本で知識を身につけることについて

モラルハラスメントに関する書籍が、出版され、図書館にも少なからず置かれるようになったことはありがたい。このような本が無かった時代にモラルハラスメントを受けていた女性のことを思うと身がすくむ。 私たちは、自分が夫から受けている苦しみにモラルハ…

「家族という暴力」芹沢俊介著

子どもへの虐待がメインテーマで、もともと関心のあった男女間DVについては全5章中1章しかさかれていなかったが、第4章「遊びを奪うという暴力」は、自分自身の子育ての中で参考になるものだった。柳田国男の遊び論をひいて、「遊びを奪うことは、それ自体…