Ally Bally Bee

夫のDV・モラルハラスメントから逃れて娘と二人暮らし。全ての人が生きやすい社会になることを願いつつ、今ひとり親 として出来ることをあらゆる角度から考えていきます。

お金の心配を子どもにさせてしまったこと

仕事を残して帰っているのに関わらず、帰宅時間が深夜に及ぶことが多く(今は帰りの電車の中です)、子どもの将来や2人での生活のために働いているのに、子どもとの時間がほとんどとれないジレンマに悩む日々です。

 

今朝、子どもに聞いてしまいました。

「ママがお仕事いっぱいして夜遅くなってもお金があるのと、ママが一緒にいられる時間長いけどお金があまりないのとどっちがいい?」

4歳の子どもにお金の話や大人の事情を話してしまうのは、愚問だし、そんな心配させるべきではないとわかっていつつも、理想と裏腹に口から出てしまうことが多いお金の話や大人の事情。

 

ちょっと考えてから娘の口から出た言葉は

「お金ないと困るからママ働いてお金あった方がいい」

 

私がちょこちょこお金無くなる恐怖を植え付けてしまっていたんだろうな、と反省すると同時に、そういう理由で自分を納得させて頑張ってくれていたんだな、とジーンとしました。

 

子どもの貧困、6人に1人、昨年この1人に入っていた私は、現在収入的にはここから抜けています。

しかし、時間短縮のためにタクシーを使ったり、安くて良いものをじっくり探すのではなく、手に入りやすいものを割高でも買うようになったり、出て行く経費も増えました。

貯金ができるかと言えば、弁護士費用や学費の借金返済にあてており、全くできていません。

 

そして、上に書いたように年端もいかない幼児にお金の心配をさせざるをえない現状があります。

 

収入だけでは計れない潜在的な子どもの貧困のデータには現在の私たち母子も含まれてしかるべきです。

 

と思うと、何人に1人になってくるのだろうか、と考えます。

 

落ちこぼれて学んだこと

シングルマザーですが、昨年は福祉の資格取得のために働きながら勉強していました。学校への入学を決める前は、働きながら夜間学校に通い、子育ても両立させるなんてきっと無理だと思いました。でも、私の中に、「ひとり親だからで出来ないことがあるなんておかしい」という反骨精神がありました。「ひとり親だから」「お金がないから」「年をとっているから」こんな理由であきらめたくない、「やってやろうじゃん」と勢いで始めたのですが、本当に大変な毎日でした。でも後悔はしていません。無事国家資格を取得もできました。

子供が小さいながら協力してくれてたことは大きかったと思います。平日接することができない分、せめて休みの日は子供との時間を大切にしたので、休みの日は勉強出来ませんでした。

次の日の仕事のことを考えると遅くまで勉強できない、睡眠時間を削ると体調を崩すので平日も授業時間以外は勉強できませんでした。たまに、有休をとって勉強をしました。

勉強自体は、興味があることなので好きだったのですが、勉強時間が圧倒的に足りず落ちこぼれました。予習も復習もできなくて、先生の質問に答えられなかったり、課題をきちんとこなせなかったり。

私が大学を卒業するまで味わったことのない気持ちを味わいました。「環境さえあればできたのに」。

そして貧困家庭の子供の気持ちが少しだけわかったような気がしました。

何の疑いもなく、自分がそこそこ勉強ができたことを才能と努力の結果だと思っていた頃は、勉強のできないクラスメイトのことを単なる怠け者だと思っていました。

私がこんな気持ちを味わったことは社会福祉士を目指す上での、必然だったのだと思います。

落ちこぼれたことを喜ばしいことと今では思えます。

湯浅さんの著書『ヒーローを待っていても世界は変わらない』をより引用します。


たしかに、私なりの努力はしました。しかし世の中には、私と同じ努力をしても同じ結果に到達できない人はいます。

自分の部屋が与えられず、小さい兄弟が騒がしくする中、また父親がテレビをつけている同じ空間で勉強せざるを得ない人は、私よりも高度な集中力を要求されたでしょう。

自分が望んでも塾に通うことがかなわない人もいます。十分な学力があっても、授業料の高い私立高校には行けないという人もいるでしょう。一年浪人する余裕がない家庭もあると思います。

それでも、自分の努力を積み重ねて東大に入学した人はいると思います。そんな人はいないと言うつもりはありません。しかし、子どもを東大に入学させる家庭の平均年収は一千万円を超えているとう調査結果もあるように、経済力のある家庭の子は有利に、経済力のない家庭の子は不利になります。

しかし大学入学時の私は、そんなことには思い至りませんでした。自分の努力の結果だと思っていた私は、聞かれればこんなふうに答えていたのではないかと思います。

いやあ、私は別特別な人間ではありませんよ。私なりの努力をしただけです。私だって入れたんだからほかの人だってできますよ。あとは、やるかやらないかの問題でしょうねーと。

条件(家庭環境)の異なる人がいることを知りつつ、その違いを消し去るために、あえてそう思っていたわけではない。悪気があるわけではない。単に「見えていない」「知らない」だけです。たいていの子どもは、自分の置かれた家庭環境が、そこに特別なところがあったとしても、「ふつう」だと「こんなもん」だと思うでしょう。他の家庭を詳しく知らないからです。

 ヒーローを待っていても世界は変わらない (朝日文庫)

世界はここだけではない

先日、世界を旅して日本に帰った友達から写真を見せてもらいつつ話を聞きました。怒涛のDV・モラハラ・ひとり親生活に陥って以来、そんな話も久々にゆっくり聞きました。忘れかけていたことを思い出しました。世界は、私が日常を過ごしている「ここ」だけではないこと。

子どもがいじめなどに遭ったら、遭わなかったとしてもしっかり娘に伝えたいことは「世界はあなたが今たまたま暮らしているこの場所だけではないよ」ということ。

常々私自身も思っていることなのに、忘れてしまいがちになるのです。もっとまわりに目を向ければ山あり谷あり、いろんな人生を歩んでいる人がいて、視点を変えれば自分の現状も違って見えるということを。先のことを憂慮しても計画通りにいくとは限らないということも。

展覧会やギャラリーに足を運びアートに触れるとか、普段行かない空間にあえて言ってみるとか、映画を見るとか、ライブに行くとかそんなことでもきっと思い出せるはず。自分のことを考えるのが精いっぱいな時も、時空を超えてまわりの人の生き方に思いを馳せることを意識し、人と比較して自分を卑下したりせず、追い詰められないように自分をコントロールしたいと思います。

そして、ケセラセラ。人生は何が起こるかわからない。今を前向きに生き、そして死にたいです。

 

兄弟姉妹がいなくても

最近、ひとり親友達が増えました。ひとり親向けのイベントで知り合いました。

同じひとり親でも、子ども1人のひとり親と子ども2人以上のひとり親だと、なんとなく共有できる感覚がまた変わってきますが、私の場合子ども1人のひとり親友達が自然と多くなっています。

兄弟姉妹が目下のところ望めないので、子供同士、年齢が違っても兄弟姉妹的に仲良くなってほしいな、と思います。

私自身、ひとりっ子で親が離婚しているのですが、姉のように慕っていた1つ上の友達と小さい頃から親しくしていて淋しくありませんでした。いとことも姉妹のようにすごしていました。

ずっと、兄弟姉妹がいないことで、子どもに申し訳なさを感じているけれど、なんとかひとり親友達との交流を通じて、子どもにも小さいうちから色々なつながりをつくってやりたいと思います。

母娘旅

この連休、1泊で母娘旅を決行しました。3日前くらいに思い立ち宿を予約。日々の疲れをとるため、温泉があるところにしました。

子ども4才、オムツが取れて、そこそこ歩けるようになって、2人旅が出来る日を待ち望んできたけれど、思った以上に充実した旅ができました。これからはどんどんするぞ〜(お金さえつくれたら)

3才までは、2人だけの外出、新幹線や飛行機で遠出もしたけど正直しんどかったです。

でも、4才になるとだいぶ外出が楽になりました。

ホテルも大人1人分の値段でOKなところが多くお得な感じ。

ひとり旅がもともと好きな私でしたが、小さな相棒がいるのも良いもの。

思えば、はじめて娘と2人だけでホテルに泊まったのは元夫と暮らしていた家を出た日。

それから約3年、こんな風にたのしく2人でホテルに泊まれる日が来たことが、なんだか感慨深いです。

 

シンパパも頑張っている!

私はDVから離婚に至ったケースのため、女性問題に関心が強く、シンパパのことまでなかなか考えることが出来なかったのですが、「シンパパ!」という本をみつけたので読んでみました。

著者は俳優の大浦龍宇一という人です。芸能人の書いた本だし、現実が脚色されて書かれているのかな、と偏見を持ちながら読んだのですが、私自身が苦労してきたことや工夫してきたことと同じような話が満載で、言っていることにはかなり共感できました。芸能人であろうと、パパであろうと、共通する部分、参考にできる部分はたくさんあります。ひとり親は強い!と嬉しくもなりました。前向きなシンパパエピソードを読むと、シンママとしても頑張っていく元気が出ますよ。

シンパパ! 父ひとり・子ひとり「どん底」からでも幸せに生き抜ける!

シンパパ! 父ひとり・子ひとり「どん底」からでも幸せに生き抜ける!

 

 ちなみに私は芸能に疎く、著者を知らなかったので、調べてみたら、親子での歌がみつかりました。


大浦龍宇一 『あいごの花』(親子うた)

そういうものにわたしはなりたい

先日、図書館帰りの駐輪場であった出来事。

西洋圏の方と思われる男性が娘に英語で素敵なことが起こるよ、とか言って四つ葉のクローバーを手渡ししてくれた。私と娘がお礼を言うか言わないかのうちに笑顔でさっと自転車で去って行った。

そこから私たち母娘は幸せな気分が1日ずっと続き、今も時々思い出しては嬉しくなる。

こんなさりげなく人を嬉しい気持ちにさせることを出来る人になりたいと思う。